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球宴本塁打競争が新ルールに 時間制に加えアウト数も採用へ 大谷翔平の出場へ支障なくなる可能性も

スポニチアネックス 2024年7月1日 10時39分

 大リーグ公式サイトは30日(日本時間7月1日)、今夏球宴の本塁打競争のルールが変更されると報じた。

 2014年までは一定のアウト数(本塁打以外)に達するまでの本数を争ったが、翌2015年から持ち時間内での本数で競うようになり、飛距離に応じたボーナスタイムなども導入された。時間内はぶっ通しでフルスイングを強いられ、トーナメント戦を勝ち抜かなければならなかった。

 これまでは8人がそれぞれ1対1で対戦し、決勝までの3ラウンドが行われたが、今年は第1ラウンドで8人全員が本塁打数を競い、上位4人が準決勝に進む形となる。第1ラウンドと準決勝は3分、決勝は2分の時間は変わらないが、第1ラウンドと準決勝は3分または40球に達した時点で終了。決勝は2分または27球に達した時点で終了となる。

 米スポーツ専門局「ESPN」は「2024年のホームランダービーのルールは大幅に変更され、過去の参加者に懸念された必死のペースを減らすための変更もある。2015年にダービーが時間制に移行して以来、スイングのラウンドはしばしば、できるだけ多くのスイングをこなそうとする打者と投手の競争に移行してきた。昨年のダービーでは、参加者全員が1ラウンド平均43スイング以上を記録した。過去の参加者の中には、このイベントがいかに疲れるものになったかを語る者もおり、バッティング練習をする打者には通常ありえない加速ペースのため、ケガのリスクが高まったと内心心配している者もいる」とこれまでの本塁打競争の弊害を報じた。

 今夏球宴では「各打者のボーナスタイムは計時されなくなる。その代わりバッターは3つのアウト(ホームラン以外の結果を生むスイング)を取るまで続ける。ボーナスタイムに425フィート(約129.5メートル)のホームランを打てば4つ目のアウトを取ることができる。この変更により、ボーナスタイムのホームランは無制限に打てるようになる。さらに、1回戦は直接対決ではなくなる。その代わりに、8人の打者のうち1回戦の成績上位4人が準決勝に進出し、同点は1回戦の最長本塁打数で決する」と新ルールを伝えた。

 ドジャースの大谷翔平投手は右肘手術からのリハビリ中。「もちろんやりたい気持ちは、どの選手もそうだと思うけどあると思う」と意欲を示しつつ「そういう他の部分との兼ね合い次第。リハビリをやっているので、ドクターやトレーナー、チームの許可が必要」と態度を保留している。

 新ルールに変更となれば、大谷の本塁打競争出場にも支障がなくなる可能性が出てきそうだ。

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