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橋下徹氏 旭川市の中2凍死、いじめの加害者側に「言い分があると思うので、裁判で賠償金額の問題を…」

スポニチアネックス 2024年7月1日 11時55分

 元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(55)が1日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。北海道旭川市で2021年、いじめを受けていた中学2年広瀬爽彩さん=当時(14)=が凍死した問題について言及した。

 市が設置した再調査委員会は6月30日、再調査の結果を公表し、凍死は自殺とし、いじめとの因果関係を認定した。学校と市教育委員会は、いじめではなく加害生徒の問題行動と捉えていたため、リスクを発見、低減させることができなかったとした。弁護士の野村武司副委員長は「市教委は早く事態を終結させるため、意図していじめの問題とはしなかった」と断じた。

 当初、市教委の第三者委員会は22年9月、医療情報を得られなかったこともあり、いじめとの因果関係は「不明」と判断。遺族の反発を受け、今津寛介市長が、教育評論家の尾木直樹委員長ら有識者による再調査委を設置していた。

 再調査委は、家族から提供を受けた広瀬さんの交流サイト(SNS)の発信履歴約4千件を分析。亡くなる直前まで恐怖や死に言及されていたことから、いじめ被害に継続して苦しみ、死を決意したと判断した。いじめとの因果関係を認め、市教委側の落ち度をより重く認定した。

 橋下氏は「尾木さんが本当に大変な状況の中でしっかりとした仕事をされたなと思います。教育学的に、心理学的にいじめと自殺の間に因果関係があるということが認定されましたから、これをもって教育委員会はしっかりと対策を講じてもらわなければいけないんですが、法的な因果関係は裁判所が認定することですので今、加害者といわれている側も言い分があると思うので、裁判で賠償金額の問題をやればいいとは思う。ただ今回は教育学的には因果関係が認められましたので、教育委員会は重く受け止めてもらいたい」と自身の見解を述べた。

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