6月末でテレビ東京を退社した須黒清華アナ（39）、松丸友紀アナ（43）が1日、それぞれSNSで所属先を発表した。
須黒アナは「ベルキッスコーポレーション」。「極楽とんぼ」加藤浩次（55）、経済アナリスト・森永卓郎氏（66）らが業務提携し、料理研究家、経営コンサルタントら文化人を中心に十数人が名を連ねる少数精鋭の事務所で、アナウンサーの所属は初めてだ。
松丸アナは「プロダクション人力舎」。お笑いコンビ「おぎやはぎ」らお笑い芸人が多数所属する老舗だ。
両アナに共通しているのは、番組での共演者がいる事務所を選んだこと。須黒アナはBSテレ東の情報番組「いまからサイエンス」で加藤と、松丸アナは「ゴッドタン」で「おぎやはぎ」と共演している。
民放関係者は「円滑に進んでいる番組では、出演者と局側の進行役として番組でコミュニケーションを取っていくうちに双方に信頼関係ができていく。そうした中、女子アナ側がフリー転身、退社を決意した際、これまで共演したタレントが芸能界を知る頼もしい存在となる。テレビ東京の場合、女子アナとお笑いタレントが進行し、良好な関係を築いて作り上げていく番組が多いので、今回2人の所属先がお笑い芸人がいる事務所になったのでしょう」と話している。
実際、スポニチアネックスの取材に応じた須黒アナによると、所属のきっかけは加藤だった。須黒アナは共演者である加藤に退社の決意を報告。「家庭を大切にしつつ、アナウンサーとしての仕事を続けながら、新しいことを学んでいきたい」と新たな挑戦に踏み出すことを伝えると、「事務所どうするの？」と声を掛けられた。これを受け、事務所側に相談したところ、所属が決まり、加藤から「好きなことをやっていけばいいから！楽しんだ方がいいよ！」とエールを送られたという。
松丸アナも「おぎやはぎ」との共演の中で見せる良好な関係から、テレ東内では「今回も相談したのは間違いない」とみられている。
同局では、池谷実悠アナ（27）が9月末で退社することが明らかになっている。テレ東関係者は「今後は未定とのことですが、ぶっちゃけ系のキャラクターと美ぼうからフリーアナやタレント転身のオファーは届いているはず」との声がある。
3月末にテレビ東京を退社した福田典子アナ（33）は4月から歯科業界に特化したメディカルテック企業「SCOグループ」で勤務。フリーアナと企業の広報担当社員の二刀流をスタートさせた。フリー転身後の所属先の選択肢が広がっているのが実情だ。テレビ関係者は「女子アナ本人が信頼できる相手に相談して進む道を決めるため、今後も共演するタレントの事務所に所属するケースは増えてくるのでは」と話している。