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新関脇・大の里「次に目指せるものがあるので今場所が大事」史上最速大関獲りへの決意

スポニチアネックス 2024年7月1日 17時7分

 日本相撲協会は1日、大相撲名古屋場所(14日初日、愛知・ドルフィンズアリーナ)の新番付を発表し、新関脇昇進が決まった大の里(24=二所ノ関部屋)が愛知県安城市の宿舎で会見を行った。

 新小結だった夏場所では12勝を挙げて史上最速優勝の快挙。初土俵から所要7場所という、逸ノ城(5場所)に次ぐ昭和以降2位タイの速さで新関脇昇進を果たした。「番付表を見て、また先場所より上に上がったのでうれしかった」と率直に喜びを表した。

 名古屋場所で優勝または優勝に準ずる成績を残せば、史上最速での大関昇進の可能性も高まる。大関獲りに挑むことができるこの地位を「三役に上がった特権」と表現し「また次に目指せるものがあるので、今場所が大事になってくる。しっかりアピールして一生懸命頑張ります」と今場所に懸ける思いを語った。

 大関獲りという重圧については「考えすぎると硬くなるので、その(大関の)2文字は頭に入れていない。いつも通りの気持ちで」と意識せず平常心を強調。この日の会見で「大関」という言葉は一度も発しなかったが、何度も繰り返した「今場所が大事」という言葉に大関獲りへの覚悟がにじみ出ていた。

 名古屋の土俵に上がるのは今年で2度目。1年前はまだ幕下で「生きた心地がしなかった」という3勝3敗の7番相撲でなんとか勝って勝ち越しと新十両昇進を決めていた。「あの苦しい経験で一皮むけた。去年の名古屋は自分を成長させてくれた場所だった」。新十両昇進会見の1年後に大関昇進伝達式という前代未聞のスピード出世も、決して夢物語ではない。

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