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【タイガースデータ】ダル、由伸も届かなかった偉業 才木よ、村山実以来の「シーズン防御率0点台」目指せ

スポニチアネックス 2024年7月2日 5時16分

 リーグトップの8勝を挙げ、エース級の働きを見せている阪神・才木。初の個人タイトルも見える中、目指してほしいのが「シーズン防御率0点台」だ。

 日本ハム時代のダルビッシュ有や、オリックス時代に投手4冠3度の山本由伸でも届かなかったことが難しさを表している。2リーグ制以降で唯一の達成者は、1970年の阪神・村山実だ。33歳の若さで投手兼任監督となったシーズン、腕の血行障害という持病とも闘いながら25試合で156回を投げ18失点(自責点17)。0・98で最優秀防御率のタイトルに輝いている。

 この年、村山の初登板はチーム20試合目の5月10日広島戦だった。7月7日の大洋戦で通算200勝を完封で飾ると、優勝争いが佳境に入った9月以降は登板数が増加。10月6日大洋戦、11日巨人戦と連続完封し、勝てば首位浮上の12日巨人戦では連投する執念を見せた。自身の最終登板となった18日ヤクルト戦を5度目の完封で締め、連続イニング無失点を34に伸ばしてシーズンを終えた。

 70年は投高打低のシーズンだった。5月18日に巨人・渡辺秀武、6月9日に大洋・鬼頭洋がノーヒットノーラン。今季も6月までに巨人・戸郷と広島・大瀬良が達成している。特に大瀬良は連続イニング無失点を35回1/3まで伸ばし、才木を上回る防御率0・80をマーク。2人同時もあるかもしれない。

 くしくも6月終了時の防御率は、村山も才木も1・20。兵庫県出身の偉大なOBが残した快記録に、同じ兵庫県出身の右腕が並べるのか注目したい。(記録担当・石丸 泰士)

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