Infoseek 楽天

ソフトバンク最短6日M点灯 オスナ「優勝する瞬間は自分が投げて決める」 不振の守護神が復活の誓い

スポニチアネックス 2024年7月2日 5時2分

 チームに携わるすべての人への感謝を胸に完全復調を遂げる。ソフトバンクの守護神ロベルト・オスナ投手(29)が本紙の取材に応じ、ここからの巻き返しに向けた思いを語った。大リーグでセーブ王に輝いた実績を誇る右腕は防御率4点台と思わぬ不振に陥っているが、当然このままでは終わらない。再び圧巻の投球でチームを歓喜の瞬間へ導く。

 オスナが上昇カーブを描いていくことを誓った。「自分も優勝する瞬間は、自分が投げて決めると想像しているので。そのためには、やらなくてはいけないこともたくさんあります。チームのため、みんなのためにも、状態を上げていって、優勝に貢献することを強く考えてます」と力を込めた。

 1日時点でリーグトップの19セーブを挙げているが、2敗を喫しており防御率は4・13。NPBでの過去2シーズンは防御率が0点台だった右腕がまさかの数字だ。オスナも「自分としても申し訳なく、自分の結果にガッカリする部分があります」と口にする。

 小久保監督、倉野投手コーチの思いに応えられてないことも歯がゆいという。「キャンプの初日から僕のことを100%以上に信頼してくれている。好きなことをやっていいし、何かあったら何でも言ってくれと言ってくれていた。そういう彼らの期待以上のものに応えられていない結果が出てしまっていることはつらいです」と続けた。

 ただ、挽回する機会は残っている。シーズンはほぼ折り返しの71試合を終えたばかり。チームを「ファミリー」と称する右腕は「このインタビューを通じて伝えてもらいたいことがあるんですけど」と自ら切り出すと次のように口にして完全復調を掲げた。

 「監督、コーチだけでなく、すべての人に感謝を伝えたい。自分のことを信頼してくれているからです。その信頼に応えられるように、これからも毎日練習して状態を上げていこうと思います」。

 もちろん、首脳陣の信頼は揺らいでいない。直近では23日のロッテ戦(みずほペイペイ)で一時逆転を許す3ランを被弾。続く30日の日本ハム戦(エスコンフィールド)も10点リードの中で3点を返されたが間隔が空いたための調整登板だった。小久保監督も「1週間空いていたので難しい。あの(終盤に猛攻で大差がついた)展開ですしね。ちょっと間延びした感じですね」とコメントした。

 誰にでも務まるポジションはない。ここまで独走状態になっているとはいえシーズンは長い。最強守護神の本領発揮が待たれる。(木下 大一)

 ≪59年ぶりパ・リーグタイ記録なるか?≫○…2日の西武戦はペナントレースの折り返しとなる72試合目。ソフトバンクは6月に17勝し、48勝20敗3分けで2位ロッテとは11・5ゲーム差と独走状態だ。最短で6日に優勝マジック点灯の可能性がある。他力で可能性は低いが、6日に点灯すれば日付では65年7月6日の南海に並ぶパ・リーグ記録(南海は58試合目)。まずは今季10勝2敗と圧倒する“お得意さま”の西武との2試合に臨む。

この記事の関連ニュース