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前WBO―AP王者・力石政法 大橋ジム移籍決定 「チャンスは1回しかない」尚弥と同門で世界目指す

スポニチアネックス 2024年7月2日 18時58分

 プロボクシング大橋ジムは2日、横浜市内で会見を開き、前WBOアジア・パシフィック・スーパーフェザー級王者でWBC世界同級3位の力石政法(30)がLUSH緑ジムから大橋ジムに移籍することを発表した。

 2日付で同ジム所属となった力石は「大橋ジムの一員となることになりました力石政法です。伝統があり、偉大な先輩方もたくさんいるジムで足を引っ張らないようにしたい。移籍を快諾してくれた(LUSH緑の)松尾会長と、受け入れてくださった大橋会長に恩返しできるように世界チャンピオンになって頑張ります」とあいさつした。

 力石は今年3月、イタリアでWBC同級シルバー王者マイケル・マグネッシに判定勝ちしWBC世界同級挑戦権を獲得。その後、6月に専属プロモート契約を結んでいた「3150FIGHT」との契約を解消を発表し、その頃から本格的に移籍を考えるようになったという。

 マッチメークや練習環境面での限界を感じていたことを明かし「その点で後悔したくなかった。日本で一番素晴らしい環境と言えば大橋ジムだと思っている。そこで悔いなく世界に挑戦したい気持ちになった。年齢的にも階級的にも(挑戦する)チャンスは1回しかないと思っている。自分の中で世界王者になるためにはと考えた結果、大橋ジムに移籍することが最良の選択だと思った」と世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(31)はじめ3人の世界王者が所属する名門ジム入りを決めた。LUSH緑ジムジムの松尾敏郎会長、元WBC世界ライトフライ級王者で兄の矢吹正道(31)も決断を後押ししてくれたという。

 今後は名古屋に拠点を置き、オフ期間はLUSH緑ジムで練習を続け、試合決定2カ月前をメドに大橋ジムでのスパーリング中心に調整を行う予定。次戦は10月ごろに一戦行ってから「未定だが年内か来年かに世界挑戦に持っていければベスト」と大橋会長。力石も「世界戦はどのタイミングでできるか分からない。決まればすぐにでもやります、とは伝えさせていただいた」と意欲を示した。

 井上尚とは移籍決定後にジムで顔を合わせ「どうしたの?」と驚かれたという。横浜の印象については「欲望の街」と一言。続けて「僕は結構メリハリしっかりしているので。試合が決まれば遊びとかは一切断って、試合にフォーカスする。その代わり試合が終わったらちゃんと息抜きはするんで、そのあたりは大丈夫です」とおどけながら再出発へ決意を新たにしていた。

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