元日本代表で、J2横浜FCからJFLのアトレチコ鈴鹿に期限付きで復帰したFW三浦知良(57)が2日、津市で行われたチーム練習に初合流した。サポーター約50人、報道陣約60人が詰めかけた中、実戦練習で早くも“初ゴール”を奪うなど約1時間、精力的に調整。最短で出場可能となる14日のヴェルスパ大分戦(三交鈴鹿)に向け、その表情は実に明るい。
「とても気持ちがいい。初日としてはいい入りができた。みんな元気だし意欲もある。付いていきたい」
赤いビブスの11番を背負い、臨んだ半面での10対10。左サイドからのクロスを頭で合わせた。GKがボールをつかんだが、ラインを割っていた。一度はノーゴール判定となったが、後にゴールが認められた。カズは「僕は入ったってずっと言い続けていた。そういうコミュニケーションがいいんじゃないかな」とうなずいた。
03年から神戸で3年間ともにプレーし、1日に就任した朴康造(パク・カンジョ)監督(44)は愛弟子のような存在だ。指揮官は「ゴールいけるんじゃないかというポジティブな手応えがある。ゴールに一番近いポジションで使いたい」と14日の起用を示唆した。「次のゴール、次の勝利を早く届けたい。ガツガツ、ベテランらしくないようにやりたい」とカズ。自身が持つJFLの最年長得点、出場の記録更新に期待は膨らむ。 (北野 将市)