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佐々岡真司氏 「1点もやりたくない」気持ちが表れた阪神・才木の2回の投球 投手陣でつかんだ大きな1勝

スポニチアネックス 2024年7月3日 5時18分

 ◇セ・リーグ 阪神3-0広島(2024年7月2日 マツダ)

 【佐々岡真司 視点】予想通りの投手戦となった。初回の攻防が終わったときに、阪神の才木も広島の森下も相手の投球を見て「先に点をやれない」「1点もやりたくない」と思ったはずだ。それだけ素晴らしかったし、気持ちも入っていた。

 才木は2回にみずからの悪送球で無死三塁を招いたが無失点で切り抜けた。内野が定位置に守り1点は仕方がないという布陣を敷いたものの、本人は三振か内野飛球で1点もやりたくない気持ちだったのでないだろうか。そしてその通りのピッチングをしてみせた。坂倉を三邪飛。1死となり、内野が前進したら、菊池を投ゴロで三本間で挟殺として2死二塁。矢野も二直で無失点。ここまで8勝を挙げ、防御率も1点台(1・11)の、まさにエースと呼ばれる男の投球だった。

 チームは6月30日のヤクルト戦で8回に4点差をひっくり返されて勝率5割で迎えた一戦。貯金か借金かという大事なゲームをものにした。しかも、それを先発・才木を含む投手陣でつかんだことが大きかった。(スポニチ本紙評論家)

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