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「彼がドジャースに来た理由は優勝するため」指揮官が大谷翔平HR競争出場辞退に言及「リハビリ中」と強調

スポニチアネックス 2024年7月3日 15時37分

 ◇ナ・リーグ ドジャース6×-5ダイヤモンドバックス(2024年7月2日 ロサンゼルス)

 ドジャースのデーブ・ロバーツ監督が2日(日本時間3日)、本拠でのダイヤモンドバックス戦後、メディア取材に対応。大谷翔平投手(29)がオールスター戦前日恒例の本塁打競争について、出場を辞退する意向を示したことに言及した。

 大谷はこの日の試合後、本塁打競争について「(MLBから)話が来て、いろいろ話してた途中だったんですけど、まああの(手術した右肘の)リハビリもあるので、なかなかボリュームも多いですし、今回はおそらく出ない方向で進むんじゃないかなとは思います」と出場を辞退する意向を示した。

 指揮官は「彼がドジャースに来た理由は優勝するためだ。メジャーリーグを背負うのは彼1人の責任ではない。以前(2021年)にオールスター戦で(投打同時で)先発出場を務め、ファンのために本塁打競争に参加したが、その責任をとてもよく理解している。しかし、彼は(昨年9月に手術した右肘の)リハビリ中であり、彼の仕事はドジャースでプレーし、自身をケアをすることだ」と本塁打競争で大谷を見たいファンの心情も理解できるが、あくまでリハビリ中の選手と強調した。

 そして「リハビリ中でない通常の状況であれば、彼は喜んで参加するだろうと思う」と続け「しかし、スイングの量や激しさなど、誰にとっても非常にユニークな要素が加わる。本質的にはエキシビションであるそのようなイベント中に何かが起こったら、ドジャースだけでなく、ファンにとっても本当に残念なことになるだろう」とレギュラーシーズンに影響するようなアクシデントが起こった場合を危惧。「彼も責任を感じていると思うが、リハビリ中であることが、彼が辞退を決意する気持ちを楽にしてくれるものになったと思う」とした。

 指揮官は大谷について「彼はとても規律正しい選手。リハビリと並行して毎日プレーしている。本塁打競争のような例外的な状況は、誰も準備していない。私たちはそのことを十分に意識しなければならない」とし「彼の仕事は野球。しかし、彼一人の責任ではない」と辞退で大谷を責めないでほしいと訴えた。

 出場辞退の決定に関しては「(球団内での)グループディスカッションのようなものだったと思う」と大谷個人でなく、球団内での決定とし「がっかりしている人がいるかもしれないが、尊重してほしい。彼は優勝を勝ち取るためにドジャースと契約したから、それを邪魔するものは何もない。世界規模で見て、これほど野球界に変化をもたらす選手はいない。彼はその責任をより重く感じている。僕はそれを感じた」とワールドシリーズチャンピオンが最優先の目標となるとした。

 ホームランダービーをめぐっては、大谷は球宴に初選出された21年に初出場。1回戦でナショナルズ・ソトと対戦し、2度の延長戦を繰り広げた末、28―31で競り負けた。22年は後半戦開幕日に先発登板するため、23年は球宴直前の登板で割れた右手中指の爪とマメができた影響で出場を断念している。

 また、打者の負担が大きいことから、今年のホームランダービーはルールが変更される見通しとなっている。

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