◇セ・リーグ ヤクルト5―3DeNA(2024年7月3日 横浜)
セ・リーグ2冠のヤクルト・サンタナが貫禄の打撃を披露した。
3―3の9回。2死から一、二塁のチャンスをつくり、頼れる5番打者が打席に入った。
「とにかく走者を還す、それだけ」。熱く燃えていたが、頭は冷静だった。1ボール2ストライクと追い込まれ「強振するつもりだったけど、コンパクトにしっかりミートすることを意識した」と思考を切り替えた。
DeNA・森原が投じた4球目は外角低めの149キロの直球。難しいコースだったが、ミートを意識した軽打で逆方向の右翼線へ。勝ち越しの2点二塁打になった。
打率・313、42打点は堂々のリーグ2冠。試合後、ヒーローインタビューを受けた助っ人は「彼(森原)もちゃんと投げ切ったと思うけど、自分のスイングが上だったかな」と胸を張った。