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野村謙二郎氏 広島・矢野の打撃に阪神・大竹攻略のヒントを見た

スポニチアネックス 2024年7月4日 5時31分

 ◇セ・リーグ 広島1―2阪神(2024年7月3日 マツダ)

 【野村謙二郎 視点】広島打線は、また大竹を打てなかった。アナリストからのデータなどが上がってきているだろうし、チームとしての対策を立てていたと思う。実際に80キロ前後のスローボールを振っていった。7回2死から石原が右前打し、続く菊池のカウント2―2からの6球目にはランエンドヒットを仕掛ける(結果はけん制死)など、いろいろ仕掛けていた。

 例えば「右打者ならファウルでもいいから目いっぱいに引っ張る」「初球からいく」「スローボールを積極的に狙う」「1人5球以上投げさせる」など、さまざまな方針があると思う。さらに個々でどう対応していくか。

 ヒントだと思ったのが矢野の打撃だ。5回に外角のカットボールを引っ張って一塁線を破る適時三塁打。3回先頭でも外のカットを同じように一塁線へファウルにしていた。普段はおっつけることの多い矢野が強いスイングで引っ張って結果を出した。まずは誰かがガツンと打って、大竹の余裕と自信を崩していかなければならない。(スポニチ本紙評論家)

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