Infoseek 楽天

広島 天敵の阪神・大竹にまたやられた…新井監督「全ては私の足りなさだと思います」

スポニチアネックス 2024年7月4日 5時7分

 ◇セ・リーグ 広島1―2阪神(2024年7月3日 マツダ)

 また天敵に…。広島は3日、今季最少タイの3安打で阪神に1―2で敗れ、3連敗を喫した。相手先発・大竹の前に7回まで2安打に抑えられ、反撃も相手の失策絡みによる1点止まり。大竹にはマツダスタジアムで6戦6敗と、苦手ぶりは深刻化する。新井貴浩監督(47)は「全ては私の足りなさ」と選手を責めず、責任を背負った。シーズン72試合目を終え、首位で折り返すのはリーグ3連覇した18年以来だが、昨季覇者の阪神に2ゲーム差に迫られた。

 天敵は、今回も天敵だった。0―1の5回には相手のミスに乗じて1点を奪ったが、反撃はここまで。終わってみれば7回まで2安打に抑えられ、新井監督も唇をかんだ。

 「こっちもいろいろ考えながらやっているが、これだけ何回も同じ投手にやられるというのは、全ては私の足りなさだと思います。また反省して、またしっかり私が考えたい」

 大竹の前に4回まで無安打。序盤から流れをたぐり寄せることはできなかった。5月8日の対戦で大竹から本塁打を放っていた中村健が「8番・一塁」で6月2日のソフトバンク戦以来、23試合ぶりに先発出場。捕手の石原も初めての5番スタメン。打線を改造して臨んだが、130キロ台中盤の直球を軸に、カットボール、ツーシームなどの変化球を内外角にきっちり投げ込まれる投球術の前に、手も足も出なかった。さらに打者を悩ませたのが、100キロに満たないスローボールだ。野間が言う。

 「打ち気をそらしてくるという面では邪魔な球で、今日は特に(スローボールが)多かった。はなから打てない球ではないので、次はそういう球がくるなら、狙っていってもいいと思う」

 4回1死の第2打席はカウント0―1から76キロを見逃して追い込まれ、球速差56キロとなる132キロ直球を三ゴロ。6回2死の第3打席では初球93キロ、2球目も94キロと立て続けに投げ込まれた。そしてカウント1―1から125キロカットボールを引っかけ、一ゴロと術中にはまった。各打者ともこのスローボールの対応に苦慮。朝山打撃コーチも「(大竹の)球が遅いから(各打者が)探って入っているなというのはあった。遅い球の残像が残って、130キロ台が捉えられないという傾向だった」と話した。

 大竹と10度目の対戦で8勝目を献上。マツダスタジアムでは6戦6敗となった。「しっかりロースコアを勝っていくというのは今年のスタイル。阪神戦に限らず、どのようにして点を取っていけばいいのかというのは、私が考えるところ」と新井監督。シーズン折り返しの72試合を終え、首位ターンは、球団ではセ・リーグを3連覇した18年以来6年ぶりだが、現在は1~4位まで2・5ゲーム差内にひしめく。大混戦のセ界制覇へ。ここからの戦いで真価が問われる。 (長谷川 凡記)

この記事の関連ニュース