右肩を痛めて60日間の負傷者リスト(IL)に入っているメッツ・千賀滉大投手(31)が3日(日本時間4日)に傘下1Aで実戦復帰を果たした。ブルックリンの一員として臨んだホーム戦でハドソンバレーを相手に2回2/3を無安打無四球6奪三振。最速97マイル(156キロ)の速球と得意のスプリットで初回1死から4連続三振を奪うなど、マイナーリーガーたちを相手に格の違いを見せつけた。
許した走者は失策の1人だけで、3回2死、球数が35球となったところでスタンディングオベーションを浴びてマウンドを降りた。
千賀は2年目の今季、2月のキャンプ中に右肩を痛め、5月末に「早く復帰したいという気持ちで取り組んでいる」としていた。
試合後の千賀との一問一答は以下の通り。
――今日の登板は。
「まず大きな事故なく無事に終えたことが、1つよかったかなと思います」
――今までのブルペンやライブBPとは違ったか。
「ただ投げているだけと、バッターのカウントがつくというところで、やっぱりあまり打たれたくないという気持ちでマウンドに上がっているので、そこは違いは大きいかなと思います」
――肩の調子は。
「Good(英語で返答)」
――メカニクスで変えたところは。
「なかなか口に出していうのは難しい細かいところなんであれですけど、まあ本当にいいところも悪いところも今日はっきり見えたので、あと少しの登板で、何回か実戦やっていくと思うんですけど、そこでしっかり合わせていきたいと思っています」
――次のステップは。
「もう少し球数を増やしていって、他の変化球のミスがけっこうあったので、その変化球のミスっていうものを少し意識していきたいなと思っています」
――次のリハビリ先発もブルックリンか。
「いや、まだわからないですけど、順調にいったらここではないとは聞いています」
――メジャー復帰の目処は。
「いやまだ大雑把なので、順調にいったらっていうところなので、そこはまだ意識しないようにしていますけど、1つ1つ、1試合1試合、丁寧に戻れる準備を作りながらやっていきたいなと思っています」(ニューヨーク 杉浦 大介通信員)