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カブス・今永昇太 投げ合った通算96勝ウィーラーとの違いを分析「僕とは正反対。凄い投手と感じた」

スポニチアネックス 2024年7月4日 12時56分

 ◇ナ・リーグ カブス3―5フィリーズ(2024年7月3日 シカゴ)

 カブスの今永昇太投手(30)が3日(日本時間4日)、本拠でのフィリーズ戦に先発。2―1の6回無死一塁からナ・リーグ打点王のアレク・ボーム内野手(27)に勝ち越し2ランを被弾するなど、6回6安打3失点、8奪三振で降板し、今季8勝目はならなかった。打線が7回2死から同点に追いつき、今永の黒星は消滅したが、8回に2点を失って3連敗を喫した。鈴木誠也外野手(29)は4打数無安打だった。

 試合後、今永はア・リーグ東地区首位を独走するフィリーズとの対戦について「ラインナップを見れば素晴らしい選手がそろっている。自分のベストパフォーマンスを出せるよう、無駄なことを考えないように」と振り返った。また、ここまでリーグ3位タイの9勝を挙げているメジャー通算96勝右腕ウィーラーとの投げ合いで参考になったことを問われると「今日のザック・ウィーラー選手の投球を見て、やはり僕とは正反対のピッチングだと思いました。コントロールミスをしない。苦しい場面でも当たり前のように抑えていた。僕に足りないものをたくさんもっている凄いピッチャーと感じました」と分析した。

 初回は先頭のストットに四球を与えたが、2三振を奪うなど無失点。2回も先頭のソーサに三塁内野安打を許したが、次打者メリーフィールドを三ゴロ併殺打に打ち取るなど無失点で切り抜けた。1―0の3回1死走者なしから9番マルシャンにソロ本塁打を許したが、1番ストット、2番ターナーを連続三振に仕留めて追加点は与えなかった。

 4回は1死走者なしから4番カステラノスに中前打を許したが、5番ソーサからこの試合7個目の三振を奪取。直後の攻撃で味方がクルーアームストロングの適時二塁打が飛び出し、1点を勝ち越した。5回は2死後にマルシャンに左翼線二塁打を許して得点圏に走者を背負ったが、無失点で切り抜けて勝利投手の権利を手に入れた。

 「4番・DH」で先発した鈴木は第1、2打席はいずれも中飛。2―1の5回は2死二塁の好機で第3打席を迎えたが、空振り三振に倒れて今永に追加点をプレゼントできなかった。

 6回に悪夢が待っていた。先頭のターナーに三塁内野安打を許すと、続くナ・リーグ打点王の3番ボームに左中間へ勝ち越しの2ランを被弾。今永は打たれた瞬間に被弾を確信して天を見上げた。

 今永は6月21日のメッツ戦で3回11安打10失点と炎上して今季2敗目を喫した。6月27日のジャイアンツ戦は6回5安打3失点、この日の試合もクオリティースタート(6回以上、自責点3以下)と2試合連続で試合はつくったが、打線の援護にも恵まれなかった。

 カブス打線は7回2死走者なしからブッシュが二塁打で出塁すると、3番ベリンジャーが中前適時打を放ち、試合を振り出しに戻した。しかし、ナ・リーグ東地区首位を独走するフィリーズが8回に3安打に犠飛を絡めて2点を奪い、逃げ切った。

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