札幌MF金子拓郎（26）がベルギー1部コルトレイクに移籍する可能性が4日、高まった。ベルギー1部ルーベンなど複数クラブによる争奪戦に発展している中、複数の関係者によるとコルトレイクが最有力という。
右サイドを主戦場にするドリブラーは、昨季札幌からの期限付き移籍でディナモ・ザグレブ（クロアチア）に所属。公式戦41試合5得点6アシストでリーグ戦とカップ戦の2冠獲得に貢献したが、完全移籍移行はならなかった。6月30日付で退団が発表されていた。
一方のコルトレイクは昨季レギュラーシーズン16チーム中15位。プレーオフでからくも1部残留を決めた。チーム総得点は36試合29得点で、得点力やチャンスメーク力に優れたアタッカーの獲得が最優先となっていた。同クラブにはDF藤井陽也とが在籍している。
ベルギーリーグは7月27日（現地）開幕。コルトレイクは28日に本拠地でDF渡辺剛とMF横田大祐が所属するヘントと対戦する。
◇金子 拓郎（かねこ・たくろう） 1997（平9）年7月30日生まれ、埼玉県比企郡小川町出身の26歳。前橋育英高2年時には全国高校サッカー選手権で準優勝。日大進学後、20年からの札幌入りが決定し、19年に特別指定選手承認。19年3月30日の名古屋戦でJ1デビューを果たした。J1通算122試合20得点。1メートル78、68キロ。利き足は左。
◇KVコルトレイク 1901年創設。本拠地はベルギー・ウェスト＝フランデレン州コルトレイク。2000年に財政破綻により3部降格も04―05年に2部昇格。07―08年シーズンに1部に昇格。ホームスタジアムのグルデンスポーレン・スタディオンは8770人収容。