◇セ・リーグ 阪神5-7広島(2024年7月4日 マツダ)
粘投にも悔しさをにじませた。阪神の村上は7回7安打3失点(自責2)。結果的に先発の役割は果たしたが、流れを呼び込めなかった内容に納得しなかった。
「毎回のようにランナーを出していたので、リズムもつくれなかったので、反省点かなと思います」
初回、先頭の秋山に初球を右前に運ばれると、次打者・矢野の初球に二盗を決められ、捕手・梅野の悪送球も重なって無死三塁のピンチを背負った。矢野にも右前に運ばれて先制点を献上。2回に自身のプロ初打点となる左前適時打などで2点リードしたが、以降も締まらない。4回は1死二、三塁で、菊池に投じたフルカウントからのフォークが暴投となって失点。5回1死二、三塁では坂倉の遊ゴロの間に同点に追いつかれた。6回からの2イニングを打者6人で片付けたことが、せめてもの意地だった。
「(2点目は)本当に暴投なので申し訳ないという感じ。(広島の仕掛けは)あまり気にしていなかったんですけど、成功されたりしましたし、また対策してやっていけたら」
一時勝ち越し打も放ち、そのままいけば投打のヒーローとなるチャンスもあったが、4勝目はならず。「それ(2回の適時打は)はたまたまです」。チームも敗れ、殊勲の快音に白星で華を添えることはできなかった。 (遠藤 礼)