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巨人・岸田行倫 自身初の1試合6打点は「責任感」 追い込まれてからバット短く…9回にトドメ3ラン

スポニチアネックス 2024年7月5日 22時9分

 ◇セ・リーグ 巨人10―3ヤクルト(2024年7月5日 神宮)

 巨人の岸田行倫捕手(27)が5日のヤクルト戦(神宮)で7番に入って先発出場。3号3ランを含む3安打6打点の大活躍でチームを勝利へと導いた。

 岸田の1試合6打点はプロ7年目で自身初。巨人打者の1試合6打点以上は昨年4月4日DeNA戦(横浜)でブリンソンが6打点して以来で、捕手に限ると、2019年7月28日阪神戦(東京D)で炭谷銀仁朗(現西武)が6打点して以来5年ぶりの快挙となった。

 また、岸田の猛打賞はプロ7年目にして初だった5月21日の中日戦(東京D)以来でプロ通算2度目。前回は延長11回に3安打目を放ったが、9回では自身初の猛打賞となっている。

 初回にヘルナンデスの先制適時打などで2点を先制し、なおも2死二、三塁で入った第1打席で相手先発右腕・小川から左前へ2点適時打を放つと、3回の第2打席では1死一、三塁で小川の初球を中犠飛。先頭で入った8回の第4打席で3番手右腕・清水から右前打を放つと、9回には清水から3号3ランを放ち、計6打点となった。

 遊ゴロに終わった6回の第3打席では最初からバットを短く持っていたが、9回の第4打席では2ストライクと追い込まれてから短く握り直し、次の4球目フォークボールを完璧に捉えた。

 2017年ドラフト2位で入団し、プロ7年目となった今季は大きく躍進。ここまでチームの捕手陣で最多の49試合に出場し、これも最多の38試合でスタメンマスクをかぶっている。シーズン3本塁打は昨季の2本を抜いて自己最多、14打点も2020年にマークしたこれまでのキャリアハイ5打点を大きく更新中だ。

 岸田は「最近あんまり打ててなかったので、打てたことは良かった。ランナーいたときに打てて良かった。試合を進めていくなかで2点で終わるのと4点では違うので、自分自身も助けられたというか」とまずは2―0から打った初回の2点適時打を振り返り、3号3ランについては「たまたまです。追い込まれたので食らいついていこうと。あんまり意識変えずに自分のスイングをしっかりやろうと思いました」と謙虚に振り返った。

 そして、「数多く試合に出させてもらっているので、責任感というか、チームの勝敗を左右しているポジションだと思うので、ここから満足せずにやっていきたい」ともコメント。

 戸郷とは今季初めてバッテリーを組んだ5月24日の阪神戦(甲子園)でノーヒットノーラン達成の快挙をともに成し遂げ、この日はそこから7試合連続でのバッテリー。

 戸郷は「最後のホームランも完璧だったんで。ありがとうございますと伝えたいです」と感謝しきりだったが、岸田はこの日の戸郷について「序盤はカウントに苦しむこともあったが、そこから修正してくれた。何とか粘ってくれました」と称えていた。

 なお、戸郷はこの日の勝利でリーグ2位の今季7勝目(4敗)&プロ6年目で区切りのプロ通算50勝目(31敗)。2リーグ制後、111試合目での50勝到達は、高卒では堀内恒夫の108試合に次いで球団2位のスピード達成となっている。

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