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井岡 35歳の覚悟「もしかしたら最後」 ゴロフキンに並ぶ現役最多世界戦23勝へ

スポニチアネックス 2024年7月6日 5時1分

 ◇WBA&IBF世界スーパーフライ級王座統一戦 WBA王者・井岡一翔≪12回戦≫IBF王者フェルナンド・マルティネス(2024年7月7日 両国国技館)

 7日に行われるWBA世界スーパーフライ級王者の井岡一翔(35=志成)とIBF世界同級王者フェルナンド・マルティネス(32=アルゼンチン)による王座統一戦の調印式が5日、都内で行われた。12年6月のミニマム級以来のベルト統一を目指す井岡は進退を懸ける覚悟で臨むことを宣言。現役最多タイとなる23勝目を目指し、並々ならぬ決意を明かした。

 35歳となって迎える自身3度目の王座統一戦。井岡は覚悟と決意を口にした。

 「もしかしたら最後になるかもしれない。もちろん先のことも大事だが、自分にとってはこの年齢になってより一層、一戦一戦大事な気持ちで戦う」

 WBO世界スーパーフライ級王者として臨んだ22年の大みそかのジョシュア・フランコとの統一戦。プロ32戦目で初の引き分けに終わり、12年ミニマム級に続く2団体王座統一に失敗した。「最後になる」という言葉の真意は定かではないが、王者同士の対決の難しさを理解しているからこその覚悟の表れだった。

 相手陣営からの挑発にも冷静だった。調印式にはマルティネスのプロモーターで元世界2階級制覇王者マルコス・マイダナ氏も同席。元世界5階級制覇王者フロイド・メイウェザーの“天敵”とされた同氏は井岡を「とても完璧でインテリジェントな選手」と称賛。一方で「マルティネスへのアドバイスは特に必要ない。やらなければいけないことを知っているからだ。井岡のタイトルをもらうつもりだ」と宣言した。

 ただ井岡は動じなかった。4月の発表会見以来の再会となったマルティネスとも目を合わせず「今は自分自身にフォーカスしている」と6日の前日計量を見据えた。

 井岡が勝てば世界戦通算勝利数は井上尚弥を再び引き離す23勝となり、元世界ミドル級王者ゴロフキンと並んで現役最多タイとなる。師事するイスマエル・サラス・トレーナーが「おそらく年間最高試合になる」と予言する一戦。現役最強ボクサーとしての覚悟を示す。

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