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SHIGEKIX セーヌ川開会式で船上パフォーマンス?「楽しみにして」ブレイキンの魅力伝える

スポニチアネックス 2024年7月6日 4時33分

 26日開幕のパリ五輪に臨む日本選手団の結団式が5日、秋篠宮ご夫妻を迎えて東京・代々木第2体育館で行われた。主将が廃止され、日本の顔を担う旗手を任された新種目ブレイキン男子の半井重幸(22=ダンサー名・SHIGEKIX、第一生命保険)は、セーヌ川で行われる開会式でのパフォーマンスを予告。海外開催の五輪で史上最多の400人超となる見込みの日本選手団を盛り上げ、熱狂の夏へいざなう。

 旗手の大役を務める半井は、ニヤリと笑った。船でセーヌ川を渡る伝統と革新が融合する開会式。その場で一つ技を披露して盛り上げたいか問われ「ここで踊るという約束はできないが、ブレイキンの選手が先頭に立っている光景は新たなもの。楽しみにしていただけたら」と“船上パフォーマンス”を予告。ルールや規定などを理解した上で「可能な範囲内でいろんなところでブレイキンの魅力は伝えていきたい」とも語った。

 刺激たっぷりの一日だった。140人の選手が集結した結団式。日本国旗を掲げた江村とともに壇上に立ち、抱負の言葉も口にした。秋篠宮ご夫妻からも激励を受ける場面があるなど、改めて身が引き締まった。その後の壮行会では、小中学生による応援企画や男性デュオ「スキマスイッチ」のライブなどで背中を押された。壮行会のフィナーレでは、ブレイキン代表の仲間がトリックを披露し、会場を盛り上げた。

 歴史あるコンコルド広場で行われるブレイキンは今大会の新種目だが、28年ロサンゼルス五輪で除外となる。世界中に魅力を発信できる唯一無二の機会。優勝候補の一角として頂点を狙うだけでなく「新しい景色、最高な景色をみんなで見たい」。自身は大会終盤の8月10日の出番となるが、開会式での旗手のオファーを快諾。「パリという地を自分のホームに感じられる数週間の準備を過ごし、自分の大会を迎えるのがベストだと判断した」。花の都での一瞬一瞬を感じることが、力になると信じる。

 開会式は「僕自身がまた一つ、表現ができるチャンス」という。ブレイキンという新たなスポーツの魅力や可能性を伝え、自らも楽しみ尽くす。そんな半井が掲げる国旗、そしてパフォーマンスから、日本選手団の夏が始まる。 (大和 弘明)

 ▽パリ五輪の開会式 パリ大会では夏季五輪史上初めて競技場外で実施され、セーヌ川が舞台となる。日没前にスタートして自然光を活用する考えで、26日の午後7時半(日本時間27日午前2時半)に開始。フランスにまつわる12の物語で演出するとしており、選手たちはノートルダム大聖堂やルーブル美術館などの観光名所を見ながら、約6キロにわたってセーヌ川を船上パレードする。ただ、テロの懸念が指摘されており、警備上の観点から観客数を当初の60万人から約30万人に縮小している。

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