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楽天・早川 ソフトバンク・和田に初めて投げ勝った 早大出身左腕の大先輩相手に自己最多タイ11K

スポニチアネックス 2024年7月6日 5時33分

 ◇パ・リーグ 楽天5-1ソフトバンク(2024年7月5日 みずほペイペイ)

 三度目の正直で“師弟対決”を制した。楽天・早川が6回7安打1失点で5勝目。憧れの大先輩・和田に初めて投げ勝ち「いずれ越えないといけない壁。ここから自分が負け続けないようにしないと」と胸を張った。

 同じ左腕で43歳の和田は早大の先輩であり、2年目の22年オフから自主トレで師事する師匠だ。過去の投げ合いは2戦2敗で、いずれも和田には白星がついていた。苦い記憶も鮮明に残る。「(2試合とも)先制された。先制されないようにしないと、和田さんの思い通りのゲーム運びになってしまう」。この日も3回に今宮に先制の右前適時打を浴びたが、左腕の集中力は途切れなかった。和田が4回4失点で降板する中、5回無死二塁では栗原を遊直に斬り、山川、近藤の主軸を連続空振り三振に仕留めてピンチを切り抜けた。

 早慶対決でも圧倒した。慶応高-慶大卒の正木からは3打席連続空振り三振。同じく広瀬からは2個の併殺を奪い、6回2死一塁ではフォークで空振り三振。「慶応ボーイだったんで“やられるか”という気持ちで入りました」と早稲田魂を発揮し、自己最多タイで毎回の11三振を奪って、中継ぎ陣に託した。

 今年1月の「和田組」の自主トレではさまざまな器具を用いて脳や免疫、ホルモンの機能を整えるピラティスなどに取り組み、ともに1年間戦い抜く体をつくり上げてきた。シーズン中も迷いがあれば和田を頼り、コンディショニングやフォームなど助言を仰ぐ。「こういう時は、どう対処したらいいですかと聞いて“こういうことをしてみれば”とアドバイスを頂いています」と感謝する。

 「後半もまたマッチアップがあると思うんでいい投手戦ができれば」。チームは前回敵地で対戦した5月21、22日の2連戦で0-21、0-12で大敗。嫌なムードを伸び盛りの左腕が払拭し、4位浮上に導いた。(花里 雄太)

 ▼楽天・鈴木大(0―1の4回無死一、三塁で右越えに逆転の2号3ラン)積極的に、なおかつつなぐ意識だった。出来過ぎた結果。

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