Infoseek 楽天

ソフトバンク・周東 止まらんリーグ独走26盗塁! 2位の楽天・小深田と7差も「数字は特に見ていない」

スポニチアネックス 2024年7月6日 5時1分

 ◇パ・リーグ ソフトバンク1ー5楽天(2024年7月5日 みずほペイペイD)

 周東は止まらない――。ソフトバンクの周東佑京内野手(28)が5日、楽天戦で今季4度目となる複数盗塁を記録した。リーグ独走26盗塁で2位の楽天・小深田に7差をつけ、2020年の自己記録、年間50盗塁ペースに乗せた。試合は中25日で先発した和田毅投手(43)が不運な味方失策もあり、4回4失点で2敗目。チームは5月29、30日の巨人戦以来36日ぶりの連敗でカード初戦の連勝は10で止まった。

 じめじめした梅雨。ただ、1番・周東だけはノンストップだ。チームのカード初戦の白星スタートは10で止まったが、球界屈指の韋駄天(いだてん)は出場8試合ぶりマルチ安打に加え今季4度目の複数盗塁を決めた。

 「試合のスタートの感じは良かったかなとは思います」

 初回先頭で楽天先発・早川の5球目直球を左前打した。一走として2番・今宮の5球目に二盗を企図し、成功。1死二、三塁で後続が倒れ得点に結び付かなかったが、3回先頭は二ゴロ内野安打で出塁する。VTRのような動きだ。今宮の打席、再び5球目にスタートを切って難なくセーフ。フルカウントから今宮の右前適時打で快足を飛ばして、先制点のホームを駆け抜けた。

 周東、今宮の並びの1、2番は今季46試合。2度、5球目に2盗塁した理由を「いけるタイミングを見ながらでしたね。タイミングの問題」と明かしたが、じっくりと計れるのは今宮の打席での落ち着きにあるという。

 「球を見ながらも、待ってくださっている。打ちにいきながらも(走者を)見てくれてますからね」。今宮は常に振り上げることなく、コンパクトに逆方向を意識。引きつけるまでに周東がスタートを切れば、ギリギリまで見逃せる技術も併せ持っている。「狙っている球は待つけど(周東が)狙ってるだろうなと思いながらです」と今宮。2人の意思疎通に言葉は不要だ。

 これで6月16日阪神戦以来の1試合2盗塁とし、今季26個目。昨季、盗塁王を分け合った楽天・小深田はこの日、途中出場で19盗塁のまま。ライバルの目の前で7差をつけたが、周東は気にせずに突っ走る。「数字。そこは特に見ていないんですよね。そこは特に考えてない」と視線の先にあるのは四角形のベースだけだ。

 最高の形の先制点だったが、逆転負けを喫して本拠地では今季初の連敗。小久保監督はつながりを欠いた打線を嘆いた。「毅(和田)とかより、3回までに点を取ってないと、ああなる。初回、3回で1点。そこです。長くやっていると、流れは絶対ある」。ただ、1番・周東からの流れはいい。

 「走る、走らないより、まず出塁です」。背番号23は切り替えて楽天に雪辱を狙う。(井上 満夫)

この記事の関連ニュース