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赤塚真人さん死去 73歳、食道がん 「男はつらいよ」「幸福の黄色いハンカチ」などで名脇役

スポニチアネックス 2024年7月6日 4時51分

 「男はつらいよ」や「幸福の黄色いハンカチ」など山田洋次監督の映画をはじめドラマ、舞台で活躍した俳優の赤塚真人(あかつか・まこと)さんが4日午後4時1分、食道がんのため茨城県内の病院で死去した。73歳。茨城県出身。葬儀は近親者のみの密葬で行う。

 67年の「でっかい青春」で共演して以来親交のある女優の水沢有美(72)は4日、関係者から容体が悪化したとの連絡を受け、病院へ駆けつけた。体をさすりながら声をかけ、「ハーハーと息をしている状態でしたが、一瞬、声が聞こえた気がしました」。その後、オーストラリアで暮らす娘が到着するのを待っていたかのように穏やかな表情で息を引き取ったという。

 水沢は、赤塚さんが座長を務める劇団裏長屋マンションズの公演に何度も客演。今年4月の舞台も初日に観劇し、「昨年手術をして凄くお痩せになっていましたが、声もしっかり出ていて楽日まで務められた」と述懐した。同月30日にメールを送ると「また一緒に仕事をしようね」という返信があったため「お元気になられたと思っていたのに…」と無念さをにじませた。

 赤塚さんは「男はつらいよ」の渥美清さんに憧れ、俳優を志した。劇団ひまわりを経て東宝に入り、「でっかい太陽」でデビュー。75年「同胞」で初めて山田監督作品に起用され、08年「母べえ」まで9本に出演している。02年に劇団TA2を旗揚げ。07年に裏長屋マンションズに改名し、小劇場をベースに活動。19年に俳優業を続けながら「農業がしたい」と故郷の茨城に拠点を移していた。

 赤塚 真人(あかつか・まこと)1951年(昭26)3月19日生まれ、茨城県出身。主な出演作はドラマ「特捜最前線」「水戸黄門」「三匹が斬る!」「仮面ライダーBLACK RX」など。

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