Infoseek 楽天

静の井岡一翔、動のマルティネス 公式計量は両者一発パス あす7日スーパーフライ級王座統一戦

スポニチアネックス 2024年7月6日 12時12分

 ◇プロボクシングWBA・IBF世界スーパーフライ級王座統一戦 WBA王者 井岡一翔(志成)<12回戦>IBF王者 フェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)(2024年7月7日 東京・両国国技館)

 スーパーフライ級2団体王座統一戦の公式計量が6日、都内のホテルで行われ、WBA同級王者・井岡一翔(35=志成)はリミットより100グラム軽い52・0キロ、IBF王者フェルナンド・マルティネス(32=アルゼンチン)はリミットの52.1キロで、両者一発パスした。予備検診の結果は井岡が体温36.0度、脈拍104回、血圧107/80、マルティネスが体温36.3度、脈拍77回、血圧132/85だった。

 マルティネスはラテンミュージックをかけながら、陣営とともに大合唱しながら計量会場入り。愛称”プーマ”のヘアバンドをはめ、「アイドル」と話すアルゼンチン代表リオネル・メッシが所属するインテル・マイアミのユニフォームを着用していた。計量時も音楽をかけてダンスしながら入場。淡々とした表情の井岡とは対照的で、事前に予備計量をパスしていたための余裕とみられる。計量後の写真撮影では、マルティネス陣営が母国の人気サッカーチーム、ボカ・ジュニアーズの旗を振り、机を叩きながら歌って大騒ぎ。フェースオフは3回行われ、両者が自発的に10秒向き合ったあと、写真撮影用の2回目が24秒、ムービー撮影用が6秒。2回目は井岡が視線を全く動かさなかったが、マルティネスはその場でジャンプして歯をむき出した。

 プロ35戦目(31勝16KO2敗1分け)となる井岡はミニマム級時代の12年6月、WBOスーパーフライ級王者時代の22年大みそかに次いで自身3度目の王座統一戦。6月下旬の帰国まで約1カ月間、米ラスベガスでスパーリング合宿を行い、1日の公開練習ではリミットまであと3キロと明かしていた。前日5日の調印式では「もしかしたら最後になるかもしれない。この年齢になってより一層、一戦一戦大事な気持ちで戦う」と覚悟を示していた。

 16戦全勝(9KO)のマルティネスは昨年6月以来、約1年ぶりの試合。機体のトラブルで28日に来日したが、調印式には来日時よりもげっそりとした表情で出席。2日間で約2キロ落としたと明かし、「明日(6日)の計量をパスすること。体重計に勝たなければならない」と減量に苦しんだ様子だった。

この記事の関連ニュース