将棋の藤井聡太王位(21)=王将など7冠=に渡辺明九段(40)が挑む第65期王位戦第1局は6日、名古屋市の徳川園で1日目が始まり、午後3時のおやつまでに26手進んだ。
振り駒の結果、先手は藤井になり、後手になった渡辺が8手目まで振り飛車を匂わせる異例の立ち上がり。その後、藤井が片美濃、渡辺が高美濃に自陣を整備した後、藤井が25手目に飛車を右四間へ動かした。
藤井の攻め駒である飛車、角、銀、桂が4筋に利き、渡辺の高美濃、角と勢力を競っている。さらなる自陣整備か開戦か。駒組みは次第に飽和状態を迎えつつある。
午後3時のおやつは両者「こぐまくんケーキ」で、藤井が飲み物にアイスティー(ストレート)、渡辺はオレンジジュースを注文した。
1日目は午後6時まで指し、6時時点で手番の棋士が次の手を封じる。