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【高校野球】兵庫・神港学園 学校創立100周年に100歳甲子園へ! 完勝で初戦突破

スポニチアネックス 2024年7月6日 16時8分

 ◇第106回全国高校野球 兵庫大会1回戦 神港学園4―0北条(2024年7月6日 明石トーカロ)

 春夏通算8度の甲子園出場を誇り、今年で学校創立100周年を迎えた県内屈指の強豪・神港学園が、8月1日で開場100年を迎える甲子園出場へ向け、快勝発進した。

 昨秋は県大会3回戦で、同近畿大会8強まで勝ち上がった須磨翔風に0―1で惜敗。今春は神戸地区大会Hブロック代表決定戦で育英に3―6で敗れ、県大会に駒を進めることができなかった。ノーシードで迎えた夏。その初戦から、投打の歯車がかみ合った。

 大技小技を絡めた鮮やかな先制劇だった。3回、1死一、三塁から2番・荒木颯太(3年)の巧みなバントによる適時内野安打で先制。さらに相手ミスで追加点を挙げると、なおも2死三塁から今度は4番・加藤壱星主将(3年)が左越え適時二塁打を放った。相手ミスでもう1点を追加し、一挙4得点。試合の主導権を握った。殊勲の主将は「チームのために何かしたかったので、あそこで一本出たのは、自分として良かったと思います」と振り返った。

 投げては、背番号17の先発・寺田逸太(2年)が危なげなくスコアボードに「0」を並べ、8回無失点。12三振を奪い、北条打線に反撃の隙を与えなかった。4点リードの9回は背番号1の前田凌志(3年)が3人で締めくくり、零封リレーを完成させた。

 学校は1925年3月に私立神港中として創立され、今年で節目の創立100周年。2018年春から指揮を執る同校OBの北原直也監督は「(去年の)秋に負けて、春に負けて、バットも変わって…なんとか攻撃力を、というのを課題に置いてやってきました。長打ももちろんですが、ああいう足を絡めたりとかも、春以降、ウチのチームが夏に勝ち上がるには絶対に必要ということでやってきたこと。それが、あの回に集約された。もうちょっと点を取って楽な試合展開にしたかったですけど、ああいう形が夏の大会の初戦でできたというのは、また今後につながるかなと思います」と言葉に力をこめた。

 東京五輪柔道男子66キロ級金メダリストで、すでに同級で今夏のパリ五輪代表にも内定している阿部一二三の母校。世界を舞台に戦う先輩に負けじと、03年以来21年ぶり4度目の夏の夢舞台を勝ち取ってみせる。

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