◇パ・リーグ オリックス4-1日本ハム(2024年7月6日 ほっともっと神戸)
連勝すれば3位浮上となる日本ハム2連戦の初戦に臨んだオリックスに、新たな若手が台頭した。3年目の大里が「2番・二塁」の初先発に応え、初安打、そして初適時打まで一気に記録した。
初回2死三塁で郡司のゴロに反応し、ランニングスローで軽快にアウト。先制のピンチを摘み取り、波に乗った。直後の1死無走者で迎えた打席で1ストライクから日本ハム・福島の147キロ直球を中前打して初安打。「気持ちよかったです!気持ちも楽になりました」と塁上で満面の笑みを浮かべた。
さらに2点リードの5回1死一、三塁ではフォークを拾い上げ、右翼線へ適時二塁打。プロ初のタイムリーで貴重な3点目をたたき出し、福島を降板に追いやった。岩手県出身で、盛岡大付から東北福祉大を経て21年育成ドラフト3位で入団。2日に今季初昇格し、3日の故郷・盛岡での楽天戦が雨天中止になり「次来る機会はだいぶ遠いと思いますが、その時に1軍にいられるように頑張っていきたい」と息巻いていたばかりだった。二塁、三塁、遊撃をこなすマルチプレーヤーが、07年まで本拠地があった神戸のファンを沸かせた。
先発のカスティーヨは初回無死三塁を切り抜けて6回1失点。7回からは井口、山田、マチャドとつないで逃げ切った。7日も日本ハムに勝てば、3位浮上。この日ソフトバンクが敗れたため、自力優勝の可能性も復活した。