柏のパリ五輪代表コンビ、FW細谷真大（22）、DF関根大輝（21）が6日のホーム・FC東京戦にそろってフル出場。チームの3―2勝利に貢献した。
雷雨の影響でキックオフが30分遅れ、井原監督を体調不良で欠いたものの、細谷は序盤からエンジン全開。同45分にはGKからのフィードをジャンプしながら空中で胸トラップ。高い技術とフィジカルの強さを見せスタンドを沸かせた。
2―2の試合終了間際には、MF島村の縦パスが相手に当たってこぼれたボールを素早く展開。そこからMF戸嶋の劇的な決勝弾が生まれた。「振り向いてシュートという選択肢もありましたが、体勢とか可能性を考えてボールを落としました」。状況判断の良さを発揮し、チャンスメークでも非凡な才能を見せつけた。
同じく五輪メンバー入りしたDF関根も右サイドで躍動。対峙（たいじ）した相手がドリブルを得意とする俵積田（たわらつみだ）で、「前回の対戦でやられてしまったといううのが個人的にはあった」ようで、この日は得意の攻撃参加を“封印”して「絶対にやらせたくない思いがあった」と守備に重点を置いたという。
今後は10日の筑波大との天皇杯3回戦、14日には五輪前最後の敵地での名古屋戦を控える。1メートル87の大型右サイドバックの関根は「やっぱり得点に関わるプレーを代表でも求められていると思う。あと2試合、出たらそういうところを意識してやっていきたい」と意気込みを語った。