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藤井王位に挑む渡辺九段、2手目で角道開ける 王位戦第1局第1日「作戦巧者」異例の立ち上がり

スポニチアネックス 2024年7月7日 5時2分

 将棋の藤井聡太王位(21)=王将など7冠=に渡辺明九段(40)が挑む第65期王位戦第1局は6日、名古屋市「徳川園」で始まり、午後6時1分に藤井が45手目を封じて1日目が終了した。7日、同所で2日目が指し継がれる。

 5日の前日会見で、藤井が語った渡辺評「作戦巧者」。対局開始早々、改めて思い知ることになった。振り駒の結果、後手になった渡辺が2手目、1分を費やして飛先ではなく、角道を開けた。居飛車党の渡辺にとっては、昨年9月の銀河戦決勝トーナメントの丸山忠久九段戦以来10カ月ぶりで、後手番での準備の作戦と受け取れた。そして8手目まで振り飛車をにおわせる異例の立ち上がり。

 封じ手の局面は藤井飛車が右四間へ旋回。日本将棋連盟が運営する棋譜中継は戦型を「その他」とする、手将棋に進んだ。

 対戦成績は藤井の20勝4敗、過去5度のタイトル戦は藤井の全勝という数字が不可思議な、不穏な立ち上がりとなった。

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