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巨人・岡本和 第64代4番・清原氏の前で第89代V弾 3連勝で2位浮上

スポニチアネックス 2024年7月7日 5時31分

 ◇セ・リーグ 巨人4-1ヤクルト(2024年7月6日 神宮)

 巨人の第89代4番の岡本和真内野手(28)が6日、神宮球場で行われたヤクルト戦の初回に左中間に自身7試合ぶりとなる14号2ランを放つなど2安打2打点の活躍。チームは3連勝で貯金を3に増やし、2位に浮上した。テレビ解説のため同球場を訪れていた球団OBで第64代4番だった清原和博氏(56)をほうふつさせる豪快弾。首位の広島から4位の阪神までが2ゲーム差にひしめく大混戦を抜け出す。

 久しぶりの“確信歩き”だった。初回2死一塁。チームの第89代4番の岡本和が、左腕・高橋の外寄りのチェンジアップを捉えた。バックスクリーン左に飛び込む先制の14号2ラン。初回の一発は今季初だった。

 試合直前の雷雨の影響でプレーボールは1時間1分遅れの午後7時1分となった。打撃練習後は「普通にロッカーに座ってました」と平常心をキープして試合へ。普段とは違う立ち上がりだっただけに「今日のような試合は先制点が重要だと思った」と、どうしても欲しい得点を7試合ぶりの一発で挙げてみせた。

 放送ブースには第64代4番の姿があった。テレビ解説で神宮を訪れた清原和博氏は中継内で「第何代と言われるのはジャイアンツ(の4番)と総理大臣と横綱。本当に強い気持ちを持っていないとバットを振れないと思う」と岡本和の一振りを絶賛。同じ右打者で常勝を課されるチームの4番の重圧を知るからこその言葉だった。岡本和は「見ていないんですよ」と対面はかなわなかったが「凄いイメージ?そうですね」と偉大な先輩の前で放った豪快弾を喜んだ。

 第72代4番の言葉が、ありがたかった。群馬・前橋で行われた3日の中日戦の試合中。ベンチ裏で阿部監督から力をためて打つように助言をもらった。指揮官は「(ドラゴンボールの)かめはめ波だって力をためるでしょ?」と言う。軸足にしっかり体重を乗せ、その力をボールにぶつける。原点に立ち返ったからこそ生まれた特大弾でもあった。43打点で相手のサンタナ、オスナを抜き去ってリーグトップに浮上。本塁打は敵軍の主砲でリーグトップの村上に1本差に迫った。

 チームは3連勝で貯金を3に増やし2位浮上。首位・広島とのゲーム差を1とした。「チームにとっても本人(岡本和)にとっても大きい一発」と阿部監督。主砲を中心に戦い、混セを突き抜ける。(川島 毅洋)

 ≪試合前に巨人ベンチ電撃訪問し談笑≫テレビの解説で神宮球場を訪れた清原氏が、古巣の巨人ベンチを電撃訪問した。試合前練習の終盤、雨が降る中で三塁ベンチを訪れ、数分間、阿部監督と傘を差しながら談笑。現役時代に同僚だった二岡ヘッド兼打撃チーフコーチと3人で記念撮影も行い、阿部監督については「グラウンドレベルに下りるチャンスをいただいて感謝しています。(監督として)凄くどっしりされている」と語った。同氏が巨人の練習を視察するのはド派手な白のスーツ姿で春季キャンプを訪問した14年以来10年ぶり。阿部監督は「久しぶりに会ってうれしかった」と話した。

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