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兵庫・神港学園 創立100年を飾る白星発進 21年ぶり夏切符へ弾み “100歳”甲子園へ!!

スポニチアネックス 2024年7月7日 5時34分

 ◇第106回全国高校野球 兵庫大会1回戦 神港学園4―0北条(2024年7月6日 明石トーカロ)

 第106回全国高校野球選手権(8月7日開幕、甲子園)の出場校を決める地方大会は6日、兵庫や大阪、京都など18大会で開幕した。兵庫では甲子園春夏8度出場の神港学園が北条を4―0で破って初戦突破。創立100年の節目に、2003年以来21年ぶりの夏の甲子園出場へ弾みをつけた。

 百戦錬磨の試合運びだった。神港学園が、03年以来21年ぶり4度目の夏の甲子園出場へ向け、完勝発進した。

 大技小技を絡めた先制劇を演じたのは、3回だ。先頭の四球から1死一、三塁とし、2番・荒木颯太(3年)のバントによる適時内野安打で先制。さらに暴投で1点を加えると、2死三塁から4番・加藤壱星主将(3年)が左越え適時二塁打で3点目を叩き出した。相手ミスの間にもう1点を追加し、一挙4得点。主導権を握った。

 投げても先発した背番号17の寺田逸太(2年)が8回無失点で試合をつくり、背番号1の前田凌志(3年)が締めて零封リレーだ。

 節目を彩るべく百戦百勝を期す。1925年創立で、今年が学校創立100年。18年から指揮を執るOBの北原直也監督は「100年というのは感じるものがあります。子供たちも式典に出て(伝統を)感じながらの夏の大会。なんとかこのチームで形にしたいな、というのは試合前にも話をしました」と言葉に力を込めた。

 くしくも目的地・甲子園も8月1日で開場100周年。「そういう縁というか、そういう大会にしたいというのは子供たちも感じていると思います」と「100」つながりの縁も追い風にした。

 各界に、百花繚乱(りょうらん)の人材を輩出。21年の東京五輪柔道男子66キロ級金メダリストで、今夏のパリ五輪にも出場する阿部一二三=写真=もOBの一人だ。加藤主将は「(阿部一二三は学校の)スターです」と目を輝かせた上で、続けた。「こっちは甲子園で光りたいと思います」。百点満点の夏を過ごすべく、勝利を積み重ねる。 (惟任 貴信)

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