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大阪・枚方津田が開幕戦に勝利 虎党一筋「枚方のゴメス」島村主将を中心に

スポニチアネックス 2024年7月7日 5時34分

 ◇第106回全国高校野球 大阪大会1回戦 枚方津田5―3交野(2024年7月6日 京セラD)

 枚方津田が「枚方のゴメス」を中心に大阪の開幕戦勝利を飾った。主将で「4番・一塁」の島村歩夢(3年)が打席に入ると、阪神に14年から3年間在籍して65本塁打を放った助っ人野手のマウロ・ゴメスの応援歌が流れた。「めちゃくちゃ好きなんです」。2―3の6回1死一塁からの中前打は同点犠飛を呼び、8回1死一塁では投前バントを成功。4番の献身が直後の2点勝ち越しを呼び、21年以来3年ぶりの夏1勝を手にした。

 虎党一筋。生え抜き選手よりマートンら助っ人野手に心引かれ、小学生の頃は甲子園の右翼席でゴメスの応援歌を熱唱した。高校最後の夏は、憧れの助っ人と同じ「4番・一塁」を奪取。部員25人程度と数が足りず、応援団長は在校生に頼んだ。他校の友人も含む50人以上の有志の応援団の大声援を「めちゃくちゃ聞こえました」と感謝した。

 髪形もゴメスと同じ。部内ルールでは自由でも「気合を入れる」と高2から丸刈りにした。主将の決意に影響され、初戦には計5人に丸刈り頭が増加。昨夏の甲子園大会では髪を伸ばした慶応(神奈川)が優勝しても、「最後の夏が終わるまでは伸ばさない」とぶれなかった。流行に流されない球児の逆転勝利で、戦国・大阪の幕が開けた。 (河合 洋介)

 《京セラDで開会式》大阪大会の開会式が京セラドームで開かれ、全155校が参加した。優勝旗を返還した昨夏優勝の履正社・村田駿主将(3年)は「去年は先輩たちに甲子園に連れて行ってもらった。絶対にこの旗を獲るという気持ちが強くなりました」と決意を新たにした。選手が場内を一周せずに外野から捕手方向に向かって前進する方式を採用し、式中はグラウンドに座って激励などを聞いた。

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