レッドソックスの吉田正尚外野手(30)は6日(日本時間7日)、敵地でのヤンキース戦に「6番・DH」で先発出場し、第2打席で左前適時打を放つなど4打数1安打1打点だった。試合は14-4でヤンキースが大勝。レッドソックスの連勝は5でストップし、吉田の打率は.258となった。
吉田がいい結果を残したのは1―1の同点で迎えた3回、2死一、二塁の場面。ヤンキースの先発右腕コールがカウント1―2から投じたスライダーを打ち、詰まりながらもしぶとく左前へ。9回2死から同点2ランを放った前日に続き、追い込まれた後に粘り強さをみせる吉田らしい一打だった。
昨年、ア・リーグのサイ・ヤング賞を獲得したコールに対し、この時点まで吉田は6打数無安打に抑えられていたが、これが初安打初打点。適時打のあとに大量失点して敗れはしたものの、今季の吉田は得点圏に走者を置いた打席では打率.333(39打数13安打)、出塁率.409と好成績を保っている。
試合後の吉田との一問一答は以下の通り。
――3回の適時打はコール投手からの初安打だった。ナックルカーブへの適応が難しかったのでは。
「そうですね。真っ直ぐが速いですし、(ナックルカーブは)曲がりも早いでので」
――その中でもなんとか安打にした。
「うーん、まあ何とかおっつけて、落ちたところで(打った)という感じですかね」
――今はいいフォロースルーができているように見えるが。
「タイミングと、いいスイングをしないとなかなかフォロースルーも取れないと思うので、そのへんではよくなってきているのかなと思います」
――今日の打球はすべてレフト方向。走者を置いた場面、追い込まれた場面ではある程度意識しているのか。
「ポイントは近めにとは思っています。(ボールを)長く見られるように」
――試合前、監督も状況に応じた打球を褒めていた。これまでやってきた通りのことか。
「そうですね、はい。率を残すためにもやっぱり広角にコースによって打っていった方が、とは思っています」
――デバース選手が1000本安打を達成した。
「これから名を残す選手だと思います」
(ニューヨーク・杉浦大介通信員)