Infoseek 楽天

経済ジャーナリスト 新紙幣発行による経済効果は「経済成長率が大きく上がるということは期待しづらい」

スポニチアネックス 2024年7月7日 9時9分

 経済ジャーナリストの後藤達也氏が7日、フジテレビ「日曜報道 THE PRIME」(日曜前7・30)に出演。約20年ぶりにデザインを刷新した紙幣が発行されたことについてコメントした。

 新紙幣は、1万円札、5千円札、千円札の3種類で、1万円札の肖像は福沢諭吉から「日本の資本主義の父」と呼ばれる実業家の渋沢栄一、5千円札は樋口一葉から女性教育の先駆けとなった津田梅子、千円札は野口英世から近代医学の基礎を築いた北里柴三郎にそれぞれ変更する。

 偽造防止のため、肖像の3D画像が回転するように見えるホログラム技術を世界で初めて取り入れられた。日銀の本店や支店で銀行などの金融機関に現金が引き渡され、銀行窓口やATMを通じて世の中に行き渡る。旧紙幣も引き続き使える。

 後藤氏は、新紙幣発行による経済効果について聞かれ、「一定の経済効果はあると思うんですけれども、例えばそれぞれのお店が自動販売機を入れ替えるだとかコストがかかるわけですよね。となると、その代わりほかのコストを抑えないといけないとか、賃金を上げづらいということになってなってくる別の効果もあるかも知れないんですよね。だからトータルで言うと、何か新紙幣をきっかけに今年の経済成長率が大きく上がるということは期待しづらいかなというのが正直なところです」と自身の見解を述べた。

この記事の関連ニュース