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ド軍監督 30歳初アーチの大谷翔平を称賛「本来の翔平に戻った。シンプルに打つことで天賦の才能が発揮」

スポニチアネックス 2024年7月7日 11時52分

 ◇ナ・リーグ ドジャース5―3ブルワーズ(2024年7月6日 ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平投手(30)が6日(日本時間7日)、本拠でのブルワーズ戦に「1番・DH」で先発出場。30歳の誕生日を迎えた5日の同戦は前日から自己ワースト6打席連続三振と屈辱の1日となったが、一夜明けたこの日は第4打席で16打席ぶりの安打とする三塁打を放つと、第5打席で4試合ぶりの一発とする28号を放った。4試合ぶりのマルチ安打、3四死球も加えて全5打席出塁で1番打者の役割を果たし、ナ・リーグ中地区首位を独走するブルワーズから2連勝を飾った。

 試合後、デーブ・ロバーツ監督は28号を含む4戦ぶりのマルチ安打と復調気配を見せた大谷の打撃について「試合前に話したと思うが、私は翔平はリセットできると感じていた。今日は何度か四球を選び、ストライクゾーンのボールを捉えた。本来の翔平に戻った。打撃はとても難しい。翔平は相手投手の全力を引き出す。彼の場合、ストライクゾーンで得意とするところをシンプルに考えて打つことで、天賦の才能が発揮される。最近ではそのような選手は見たことがない」と称賛した。

 8回にバルガスのソロ本塁打で1点を勝ち越し、なおも1死走者なしの場面。大谷は左腕ハドソンとの対戦で1ストライクからの2球目のスイーパーを強振すると、確信歩き。109.9マイル(176.8キロ)、23度の角度で打ち上がった打球が右中間席で弾むと、ハドソンは膝に手をついてうなだれた。大谷はダイヤモンドを一周してベンチに戻ると、チームメートから祝福されて笑顔がはじけた。これでメジャー通算200本塁打にも王手をかけた。

 初回に1点を先制されて迎えた第1打席。大谷は右腕ペラルタとの対戦でフルカウントまで持ち込むと、外角の速球をきっちりと見極めて四球で歩いた。そして、続く2番スミスが右越えに勝ち越し2ラン。前日に球団の捕手として史上4人目の1試合3発を放った絶好調男がこの日も一発を放ってみせた。また、パヘスの内野ゴロの間にも1点を追加し、3点を奪って勝ち越した。

 第2打席は3―1の2回2死走者なし。カウント1―2からの4球目はスライダーが軸足の左足にショートバウンドで当たって死球となり、顔をしかめた。それでも一塁ベース上では笑顔を見せると、続くスミスの打席の初球に今季18個目の盗塁となる二盗に成功。死球の影響を感じさせないプレーを見せた。

 3―2の6回2死走者なしで迎えた第4打席は2番手右腕ウィルソンとの対戦。カウント1―2と追い込まれたが、内角カットボールを振り抜くと100.6マイル(約161.9キロ)の打球は右中間を破る当たりとなり、俊足を飛ばして一気に三塁まで進んだ。しかし、絶好調のスミスは左飛に倒れ、追加点はならなかった。

 5日のブルワーズ戦は第1打席から3打席連続三振に倒れ、前日の試合から自己ワーストを更新する6打席連続三振となった。その後も安打は生まれず、5打数無安打。12打席連続無安打(1四球含む)は今季最長となり、最近7試合で15三振となった。

 この日の試合は「銀河」をモチーフにし、ロサンゼルスの多様性を表現した「シティコネクトユニホーム」の着用日。前回このユニホームを着用した6月22日のエンゼルス戦で、大谷は右中間に23号2ランを放っており、またしても相性の良さを見せつけた。

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