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野口健氏 富士登山の新ルールに「本当に事故を減らすことを考えると、装備のチェックというのは必要」

スポニチアネックス 2024年7月7日 14時46分

 アルピニスト・野口健氏(50)が7日放送のテレビ朝日系「ビートたけしのTVタックル」(日曜正午)に出演。富士山(3776メートル)登山の新ルールについて言及した。

 山梨側登山道「吉田ルート」が1日、山開きを迎え、山梨県が混雑や「弾丸登山」防止のため5合目に設置した入山規制ゲートの運用を始めた。

 山梨県は時間帯による入山規制のほか、登山者の1日当たりの上限を4000人とした。通行料2000円の支払いも義務化。受付で配布される識別用のリストバンドを着けて登る。静岡県側3ルートの開山は10日の予定。

 番組では、半袖シャツ、半ズボンの軽装や、キャリーケース姿で富士登山に臨もうとしている外国人観光客の様子などを放送した。

 進行役の阿川佐和子さんが「いろいろルールができたことによって、無謀な登山客とかそういう人たちの規制にはなると思われますか?」と聞くと、野口氏は「これではならないと思います。ハードルがあまりに低い」と指摘。昨夏は、山小屋に宿泊せずに登った軽装の外国人が寒さでトイレにカギをかけて仮眠して占拠したり、頂上付近でたき火をしたりしたと言い、「日本はパークレンジャーがいても逮捕できないんです。“やめて下さい”と注意はできるんですけれども。海外なら、そういうことをすれば逮捕されます。ですから、日本の環境省のレンジャーに逮捕特権というものを与えないかぎり、なかなか難しいと思う」と話した

 また、「海外では服装チェックがあるところもある。事前にレンジャーなどに(服装、装備などを)見せて、登山の是非を判断してもらうんですが、本当に事故を減らすことを考えていくと、入山料、入山規制も大事ですけど、装備のチェックというのは必要。ただ富士山は(登山者の)人数が多いから、すべての人のチェックができるかということですよね」と自身の考えを述べた。

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