現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(70)が7日、TBS系「サンデーモーニング」(日曜前8・00)に出演。プロ野球の「投高打低」傾向についてコメントした。
6日終了時点でセ・パ両リーグで3割打者が2人ずつしかいない一方、防御率1点台の投手が多くいる傾向に、同じく出演した中畑清氏は「昨年から『飛ばないボール』っていうのが選手間でも話が出るんですけど、それによってこういう数字になってきてるんじゃないかと」と指摘。
「本当はきちっと答えを出してくれる組織委員会を作って、そういう不安とかみんながおかしいと思っている部分を明確にしてほしいなということを提言したい」と述べた。
一方で、落合氏は「ホームランの数が少なくなったとか、打率が低くなったとかはボールは一切関係ないと思う」と断言。
さらに「バッターの技術とピッチャーの技術が上がってきたということ。我々の時代はピッチャーは140キロ超えれば速いボールと言われている時代で、今は150キロ全盛でしょ?それにフォークとチェンジアップとか縦の変化。昔は横の変化が主流だったんだけれども、速いボールと落ちるボールさえあればバッターは押さえられるっていう。それにバッターの技術がついていってないんだと思う」と指摘した。