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尼崎双星、エースの緊急降板乗り越えて38度超えの試合を制す 高校野球・兵庫大会1回戦

スポニチアネックス 2024年7月7日 16時52分

 ◇全国高校野球選手権兵庫大会1回戦 尼崎双星4―3東播工(2024年7月7日 豊岡こうのとりスタジアム)

 最高気温が38・2度を記録した豊岡の第2試合は壮絶な暑さとの闘いとなった。

 尼崎双星が1点をリードして9回の守りにつくはずが、選手が出てこない。「千葉投手の治療中です。しばらくお待ちください」のアナウンスが響いた。

千葉は直前の打席で右飛を打った際、左太もも裏がけいれんした。治療を終えてマウンドに上がったが1球投げて断念。「右もも裏もつってしまって…」と準備する間もなかった2年生の本道桔平投手に後を任すしかなかった。

 本道は「試合中に少しは投球練習していましたが、急に登板することになって。先輩と一日でも長く野球をしたいから頑張りました」と東播工からいきなり2三振を奪い、最後の打者を二ゴロに仕留める完全救援で1回戦勝利を呼び込んだ。

 上田友幸監督は「本道があそこまで投げてくれるとは。選手は入れ込んでいたから何人かはあんな状態になるとは思っていた。暑さ対策と球場に慣れるため、1週間前に練習試合ができたことが良かった。準備があったので慌てることがなかった」と話す。8回裏の守備で両足がつった藤田純平遊撃手(2年)は「左翼までボールを追って、送球しようとした瞬間に両足がつった。背負われて退場する自分が不甲斐なくて…。でも、想像以上の暑さでした」と振り返る。

 対戦相手と自分自身、そして灼熱の暑さに打ち勝っての勝利。十分に休養して2回戦の神戸学院大付戦に備える。

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