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【井岡と一問一答(3)】パンチは利かなかったですけど、力があるんで体ごと持って行かれるような…

スポニチアネックス 2024年7月7日 23時33分

 ◇WBA・IBF世界スーパーフライ級王座統一戦(2024年7月7日 東京・両国国技館)

 WBA世界スーパーフライ級王者の井岡一翔(35=志成)がIBF世界同級王者フェルナンド・マルティネス(32=アルゼンチン)との2団体王座統一戦に0―3の判定で敗れ、12年6月のミニマム級以来のベルト統一に失敗した。18年大みそか以来の黒星で、キャリア終盤で手痛い黒星。採点は112―116、111―117、そして108―120のフルマークをつけた採点も1人いる完敗だった。

 激闘後に取材に対応した井岡の主なやりとりは以下の通り。(2から続く)

 ――パンチが利いた。

 「利かなかったですけどパンチ力があるんで、体ごと持って行かれるような…。バランスが崩れるようなパンチ力はありましたし、あと、やっぱ厚みが凄かったですね。ガードの上から打っても、同じ階級の選手に打ち込んでいるような、ガードした時の彼の厚みは凄いなと戦っていて感じました。ガードが堅いんですけど、でっかいサンドバッグを叩いているような」

 ――全て出し切ってこの結果。これが井岡一翔の実力か。

 「今はそこまで自分自身を落とし込んで考えられないですし、客観的にも考えられないですけど。ただ今は今日に全てをかけてきて、この日に懸けてきた思いってのが結果として出なかった悔しさだったり、徐々に時間とともに受け入れるとともに、自分がこの先また人生でどういうふうに戦っていくか考えないといけないですし、終わったばかりなのでそこまでは考えられてはいないです」

 ――今後の展開も。

 「自分が考えていたことが全くの白紙になったので考えようがないですね」

 ――マルティネスは再戦も選択肢だと。

 「そこまでも今は。じゃあすぐに再戦やりたいですって思うのも。まずは自分自身と向き合って、悔しいとか思いは尽きないですけど、この事実を受け入れるとともに、自分が全力で生き抜いた、この試合に臨んだっていうのは自分自身受け入れたいですし、自身でも満足したいし、そのバランスをしっかり考えて今後のことは考えていきたいですし、今はもう本当にゆっくりしたいですね」

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