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広島、首位キープも試練の時 中日にサヨナラ負けで7月は1勝5敗 急失速も新井監督は巻き返し期す

スポニチアネックス 2024年7月8日 5時46分

 ◇セ・リーグ 広島1-2中日(2024年7月7日 バンテリンD)

 広島は7日、中日に1―2で9回サヨナラ負けを喫した。サヨナラ負けは今季5度目で、同一カード4度目の3連敗。首位のチームは7月に入ってから1勝5敗と急失速しており、試練の時を迎えている。打線は散発3安打で1得点止まり。同一リーグで唯一負け越している中日には、3勝9敗1分けと苦戦が続く。新井貴浩監督(47)は「チーム全体で、いい経験にして、少しずつ成長していきたい」と前を向いた。

 守護神・栗林は唇をかみしめて三塁ベンチに引き揚げた。1―1の9回1死満塁で代打・板山にサヨナラの右前打を浴びた。

 「先頭の四球がもったいない。最後は自分が独り相撲のような投球をしてしまって申し訳ない。凄く悔しいです…」

 先頭の田中に四球を与えると、暴投なども絡んでピンチが広がり痛恨の一打を許した。6月28日の巨人戦で救援を失敗して以来の3敗目。新井監督は「うちのクローザーなので。栗林で負けたらしょうがない。そういう時もある」と結果を受け止めた。

 打線は0―1の5回に堂林の右犠飛で一時同点に追いついたが、次の1点が遠かった。終わってみれば散発3安打1得点。この日は3番・二俣、4番・小園、5番・石原と平均23・6歳の若鯉クリーンアップを形成したが、中日投手陣を攻略できなかった。それでも指揮官は「いい経験になっている。今日感じたことを練習でしっかりして、また次に備えてもらいたい」と背中を押した。

 同一カード3連敗の中で、貧打が目立った。5日の初戦は今季14度目の零敗を喫し、6日の2戦目も相手のミス絡みで奪った1点のみで、3試合合計でわずか11安打2得点。中日を終始追いかける展開で、連打は一度もなく、適時打も本塁打も生まれなかった。

 「対戦相手、投手との巡り合わせで、タフな試合が続いているが、チーム全体でこれをいい経験にして、少しずつ成長していきたい」

 新井監督はそう前を向き、巻き返しに期待した。6月29日の時点で最大9あった貯金も4まで減った。7月戦線は1勝5敗と急失速。試練の時を迎えている。「シーズンは長いので。誰かの調子が悪いときは誰かがカバーして(ほしい)」と新井監督。あす9日からは巨人、ヤクルトと2カード5試合を本拠マツダスタジアムで戦う。大混戦の“セ界”の頂点に立つために、窮地を一丸で乗り越えていく。(長谷川 凡記)

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