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日本代表の森保監督が欧州選手権視察から帰国 「シンプルに戦術のベースを持つことは大事」

スポニチアネックス 2024年7月8日 11時49分

 日本代表の森保一監督(55)が8日、ドイツで開催中の欧州選手権視察から羽田空港着の航空機で帰国した。

 現地ではスペインが2―1でドイツを破った準々決勝など10試合をスタンドで視察。「各国が国の威信を懸けて戦う姿勢を見て、戦術的にもメンタル的にも、非常に学びの場となりました」と充実した表情で振り返った。

 スペインとドイツは22年W杯カタール大会の1次リーグで対戦し、ともに撃破。ただ両国ともその後は監督が交代しており、森保監督はスペインについて「A代表から育成カテゴリーまで同じ絵を描いてサッカーをできている。その中で戦術の選択肢が多いので、そこが判断になっているというところは感じましたし、プレーモデルはす凄く大切だなっていうところは感じました」と指摘した。

 一方、ドイツに関しては「フィジカル的にこれまでも大切にしている局面、局面で勝って主導権を握るという部分と、ナーゲルスマン監督が戦術的に守備の部分、攻撃の部分をどう動かすかというところの選手のローテーションであったりは、ポジショニングを細かく詰めながら戦っているなと思いました」と分析。

 その上で「ただクラブのように細かくやってるかというと、代表ではそこまでは突き詰めてはやらないんだなというのは、スペイン対ドイツ戦の時も感じましたし、代表ではチーム作りに与えられる(短い)時間の中で、ほとんどのチームがシンプルにオーソドックスに戦うというところを軸にしてるなっていうことは感じた」という。

 選手はそれぞれの所属クラブで違った戦術、システムでプレーしており、「どうやってシンプルに選手たちが戦術の絵を持てるかは、ヨーロッパ選手権を見させてもらって感じたところ。ベース(を持つことは)は非常に大きいなと思いました」と強調した。

 A代表は今後、9月開幕のW杯アジア最終予選を控える。日本はオーストラリア、サウジアラビア、バーレーン、中国、インドネシアと同じC組入り。オーストラリアとは5大会連続、サウジアラビアは3大会連続で同組で、「ずっと一生になるのかなって思いますけど」と冗談交じりに語り、「相手のことはもちろん分析して対策しないといけないですけど、まずは自分たちが、準備時間が少ない中で、どれだけ力を発揮できるかっていうところをしっかりフォーカスしなければいけないかなと思います」と先を見据えた。

 6月のW杯2次予選2試合(シリア、ミャンマー)では攻撃的な3バックをテストするなど戦術の幅を広げており、8大会連続でのW杯本大会出場へ最善の準備を尽くす構えだ。

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