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中村芝翫 58歳での源九郎狐初挑戦 長男橋之助とダブルキャストに「息子の成長はうれしい」

スポニチアネックス 2024年7月8日 15時4分

 歌舞伎俳優の中村芝翫(58)が8日、東京・ティアラこうとうで「国立劇場7月歌舞伎鑑賞教室」の取材会を開いた。

 教室では古典歌舞伎の名作「義経千本桜」を上演。一日2公演で佐藤忠信/源九郎狐を長男の中村橋之助(28)をダブルキャストで演じる。橋之助が主演を務める「Aプロ」では河連法眼を演じる。「お互いに刺激を受けることができれば」と意気込んだ。

 源九郎狐は欄干の上を歩いたり、早替えなど激しい動きの多い役どころ。橋之助が同役を演じるのが2度目なのに対し、芝翫は初役となる。「普通は親から子へ教えるのですが、子から親が教わるような会になっています。内心イラッとしながらも、頼もしくなってくれる息子の成長はうれしいなと思います」と息子の成長に目を細めた。

 橋之助からは以前演じた際のYouTubeの限定公開の映像を父に送ったという。「一応僕はこうやりましたと送ったんですけれども、再生回数は一回も増えておりません」と語り、笑いを誘った。それでも「28歳の僕でも息が苦しくなるお役を、60手前で初めてやっているというのは凄い。体力面もそうですし、僕とは違う芸の引き出しというのを毎日感じることができています」と父に敬意を示した。

 舞台には次男の中村福之助(26)、三男の中村歌之助(23)も出演。親子4人が同じ演目で舞台に立つのは約7年ぶりとなる。ティアラこうとうでの公演は12日まで。7月18日から27日までは東京・調布グリーンホール大ホールでも公演を行う。

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