日本バスケットボール協会は8日、パリ五輪に臨む男子日本代表12人を発表し、身長2メートル3のパワーフォワード、ジェイコブス晶(20=ハワイ大)が選出された。
チームは今週中に欧州入り。19日にドイツ戦(ベルリン)、21日にセルビア戦(ベオグラード)の強化試合2試合を行い、27日開幕の五輪本番に備える。
神奈川県出身のジェイコブズは米国人の父と日本人の母を持ち、米国の西海岸で育った。コロナ禍でプレーする場所を失った20年12月に帰国し、横浜BCの下部組織に加入。17歳7カ月でトップチームデビューし、当時のB1最年少出場記録を樹立した。オーストラリアのNBA選手育成組織を経て、昨秋からハワイ大でプレーする。
昨夏のW杯前も日本代表に招集されたが、直前で落選。この1年で肉体改造に着手して体重を10キロ以上増やし、当たり負けしない強さを身につけた。6月23日のオーストラリアとの強化試合には9分20秒出場で無得点、4リバウンド。2本の3点シュートをともに外して持ち味を発揮できなかったがポテンシャルを買われ、最終候補メンバー16人に残った。
今月5、7日の韓国との強化試合では1試合目は23分19秒出場で、9得点、7リバウンド。2試合目は23分22秒出場で、8得点、7リバウンドをマークした。3点シュートは2試合で14本を放ち、5本成功。成功率35・7%と上々の数字を残した。チームの課題である3点シュート成功率とリバウンド力をともに改善できる存在。将来有望な20歳の未完の大器がパリ切符を手にした。
▼PG 富樫勇樹(千葉J)河村勇輝(横浜BC)テーブス海(A東京)
▼SG 比江島慎(宇都宮)富永啓生(フリー)
▼SF ジェイコブス晶(ハワイ大)馬場雄大(フリー)吉井裕鷹(三遠)渡辺雄太(フリー)
▼PF八村塁(レーカーズ)
▼C ジョシュ・ホーキンソン(SR渋谷)渡辺飛勇(信州)
【パリ五輪1次リーグ組み合わせ】
▼A組 オーストラリア(世界ランク5位)、ギリシャ(世界ランク14位)、カナダ(世界ランク7位)、スペイン(世界ランク2位)
▼B組 フランス(世界ランク9位)、ドイツ(世界ランク3位)、日本(世界ランク26位)、ブラジル(世界ランク12位)
▼C組 セルビア(世界ランク4位)、南スーダン(世界33位)プエルトリコ(世界ランク16位)、米国(世界ランク1位)