東海テレビ公式チャンネル「ドラHOTpress」に山本昌氏(58)、山崎武司氏(55)の中日レジェンド2人が出演。山本氏が中村武志氏(57)とのバッテリーで悔いが残る1球を振り返った。
1999年のダイエー(現ソフトバンク)との日本シリーズ。1勝1敗で迎えた第3戦に山本氏が先発した。
4回2死走者なし。小久保裕紀(現ソフトバンク監督)を宝刀スクリューで2ストライクと追い込んだ。
若手時代からバッテリーを組んで成長してきた。山本氏は「武志のサインは分かる」と以心伝心の自信があった。
このときはインコースのストレートと分かっていたが、小久保のバットで陰になってサインが見えない。体を捻ってのぞき込んだら「スクリュー」のサインが出ていた。
おかしいと思いながらも投じたスクリューを小久保に中前打され、続く城島に先制2ランを浴びた。
ベンチに戻って「何であの球なの?」と聞くと、中村氏は「インコース出したら山本さん嫌そうな顔したじゃないですか!」という。
のぞき込んだ仕草を勘違いしてサインを変えたのだ。
下馬評では有利だった中日はそこから3連敗。日本一を逃した。
思い出しても痛恨の「勘違い」だった。