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永瀬正敏 佐藤浩市からの誘いに「あんなに緊張するデートは初めてだった」27年前に頓挫した共演作公開

スポニチアネックス 2024年7月8日 19時17分

 俳優の佐藤浩市(63)、永瀬正敏(57)が8日、都内で行われた映画「箱男」ジャパンプレミアに出席した。同作品が頓挫した27年前を振り返り、当時のエピソードを語った。

 27年前に突如頓挫した本作。 27年の時をへて、ダンボールを頭からすっぽりと被り、街中に存在し、一方的に世界を覗き見る『箱男』に憧れを抱き、真似をする主人公・わたしを永瀬は演じた。

 永瀬は撮影中止を「あまり経験したくないことが起きた」と表現。クランクインの前日に見た「監督の後ろ姿は一生忘れない」と誓ったという。

 当時、演じることが出来なかった歯がゆさを感じながら「ホテルのドアを開けて、美術さんに(箱を)お借りして、トイレとお風呂入るとき以外は箱の中に入って」過ごし、「スタッフのみなさんに“まだ入っている”と言われた」と笑った。

 突然の撮影中止で出来た空き時間。日本から遠く離れたドイツの地で、先輩の佐藤から「永瀬、デートしようと言われた」と告白。今回は叶わなかったが、同作品に「必ず出たい」と佐藤に伝え、作品について語り合ったという。佐藤との時間は貴重で「あんなに緊張するデートは初めてだった」と振り返った。

 撮影前に“箱”に入るスタイルは27年の時をへても継続。役作りを徹底して撮影に臨み、最強タッグで幻の作品を現実のものとした。

 作家・安部公房さんが1973年に発表した代表作が原作の本作。過去に映画化が試みられたが幾度となく断念。今回メガホンをとった石井岳龍監督が1997年に製作決定までこぎつけるも、クランクイン前日に突如頓挫し、幻の企画となっていた。それから27年の時をへて安部公房さん生誕100年の今年、ついに本作が完成。8月23日より全国公開される。

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