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【蹴トピ】平河&藤尾 町田ゼルビアで示した才能 五輪舞台で金に輝く Jリーグの数値から見どころを紹介

スポニチアネックス 2024年7月10日 6時3分

 パリ五輪のサッカー男子は開会式前の24日に幕を開ける。今回は選出されたU―23日本代表国内組メンバーに注目。J1での活躍をJリーグ公認データ「J STATS」で紹介していく。(記録課・海鋒 宏樹)

 町田の攻撃陣を支えるFW平河と藤尾は、J1初昇格チームの快進撃の中心となっている。平河は海外移籍準備のため6日の名古屋戦を最後にチームを離れ、ラストマッチで決勝アシストを決め最高の置き土産を残した。

 平河は左右両サイドでのプレーに遜色なく、1試合平均のドリブル数5・2回は今季のJ1全選手最多。唯一の5回超えで、同じくドリブルが代名詞の三笘が欧州挑戦前の21年川崎Fでマークした4・25回を上回る。他にもクロス87本、ラストパス24本、5アシストと主要攻撃項目でチームのトップに立つ。

 藤尾は五輪メンバー最多の8得点を挙げ、既に昨季J2での得点数に並ぶパフォーマンスを見せている。得点の内訳はPK2、右足2、左足2、頭2で、PKを除く6点中5点がワンタッチと体のどこからでも得点を狙えるオールラウンダーだ。

 6日の柏―FC東京戦は代表4人が出場。柏FW細谷は終了間際に決勝点の起点となりチームの連勝に貢献した。今季2得点止まりながらも、スピードとハードワークが随一。この節のスプリント回数は全選手最多の28回をマークした。今季アタッキングサード(AT)での総スプリント回数は295回とJ1最多で他選手を大きく引き離している。攻撃だけでなく前線からプレスを仕掛け、ATでのタックルもFWトップタイの9回と守備でも献身的な動きを見せる。

 関根は運動量を生かした攻撃参加で右サイドから果敢にクロスを上げている。今季のクロス64本はパリ五輪世代では平河に次いで2番手。身長1メートル87と高さもあり、自陣での空中戦は同世代最多の28勝と強さを発揮している。

 途中出場のFC東京MF荒木はPKを除いたシュート決定率が全選手で最も高い30%を誇る。GK野沢は今季途中から正守護神となり、セーブ率75%と高い成績を残している。

 国内組のリーグ戦は残り1試合。弾みを付けて、世界を舞台にした飛躍に期待したい。

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