◇セ・リーグ 阪神2ー1ヤクルト(2024年7月9日 甲子園)
阪神・石井が本来の投球を取り戻した。1点を追いかける9回に3番手で登板。3者凡退でサヨナラ勝ちを呼び、2勝目を手にした。
「本当にテンポよく3人で抑えられたのが良かった」
気迫満点だった。オスナは150キロ直球で捕邪飛に。岩田は直球2球で追い込み、シンカーで遊ゴロ。最後は山田をワンバウンドのフォークで空振り三振に仕留めると、マウンド上でポンと跳ねた。
好投の裏には岩崎の助言があった。「負け投手になった後とか、今日いく直前に“粘れよ”とか。毎回ひと言言ってくれる。アドバイスをいただきました」。大先輩の言葉に背中を押され、「どれだけランナー出してもゼロで帰ってくるところ。満塁にしても帰ってこよう」と強気の姿勢でマウンドに立った。
4日の広島戦、5日のDeNA戦と連日、決勝点を献上。悪夢を乗り越えた。(杉原 瑠夏)