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阪神・才木 9勝目お預けも「鬼門」火曜日連勝に貢献 「7回まで粘れたのはよかった」

スポニチアネックス 2024年7月10日 5時17分

 ◇セ・リーグ 阪神2ー1ヤクルト(2024年7月9日 甲子園)

 阪神・才木の粘りが、また「鬼門」火曜日での勝利を呼んだ。7回を6安打1失点。延長10回の死闘の末、勝利した2日の広島戦(マツダ)に続いて、才木自身には勝ちは付かなかった。それでも、試合前時点の13試合で勝率・364(4勝7敗2分け)と曜日別最低だった火曜日に2連勝できたのは、右腕の好投があったからこそだ。

 「球数が初回から30球近くいっていたので、今日はしんどい日かなと思っていた。それでも7回まで粘れたのはよかった」

 状態の悪さを感じながらの投球だった。「キャッチボールから体の使い方が“何か違うな”と。試合に入っても、ずっとあった」。加えて、この日、西宮市内は湿度80%を記録。不快指数の高い環境下での投球で、無死から4度走者を許したが、最少失点にとどめた。今季全15試合でコンビを組む捕手・梅野に、カウントを整えやすいスライダーを中心とした配球で組み立ててもらい、要所で踏ん張った。0―1の7回2死三塁では代打・青木をどん詰まりの遊ゴロに仕留めた。ガッツポーズした後に女房役を指さし、喜びを分かち合った。

 「梅野さんがうまくやってくれた。体の感じが良くなくても変化球を使いながらできたので、“今年のピッチングだな”とは思いますね」

 自己最多タイの8勝目を挙げた6月16日のソフトバンク戦(みずほペイペイ)から3戦連続で勝ち星がつかず、足踏みが続く。それでも、「自分の勝ちよりも、長いイニングを投げて、結果的にチームの勝ちにつながればいい」と考える。今季の甲子園登板時の不敗神話(6試合で3勝0敗)も継続させた。「打線のかみ合いは仕方ない。自分のできる範囲のことをやるだけ。最後には四球でつないでつないで、負けを消してくれて良かった」と才木。チームの勝利を引き寄せる背番号35から、エースの風格が漂ってきた。(松本 航亮)

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