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DeNA・オースティンが来日5年目初サヨナラ弾 日本一の98年以来“吉兆”セ40勝一番乗り

スポニチアネックス 2024年7月10日 5時32分

 ◇セ・リーグ DeNA6-5中日(2024年7月9日 横浜)

 青一色に染まった本拠地のスタンドが一瞬で沸き返った。帽子に「横濱」、背中は「蒼彗天」。DeNA・オースティンが劇弾で熱戦に終止符を打った。

 「最高の気分。チームの勝利だと思う。いい球を仕留めてやるぞ、という気持ちだった」。5―5の延長11回2死。中日・フェリスの初球、150キロ直球をバックスクリーン右へ突き刺した。来日5年目で初のサヨナラ弾となる10号ソロ。本塁を踏むと、ナインから冷たい氷もかけられ手荒い祝福を受けた。

 今回の中日3連戦から、毎年恒例の「YOKOHAMA STAR☆NIGHT」がスタートした。今年は各選手が、背中に漢字表記で名前が入った真っ青なユニホームを着用。オースティンは当て字で「蒼彗天」だ。発案は後藤向輝通訳で、応援歌の一節「蒼(あお)く光る彗星(すいせい)」をもじったという。夜空に描いた美しい放物線で引き寄せた勝利。これで同イベントは21年から破竹の8連勝となった。

 同時に今回は、選手が本塁打を打った際に三浦監督が横浜市の花である「バラ」を手渡すパフォーマンスも行われる。サヨナラ弾を見届け、チームカラーの青いバラをオースティンに渡した指揮官も「最後の最後に決めてくれた。オースティンが、このユニホームが一番格好良く見える」と興奮を隠さなかった。

 9連戦を劇的な勝利でスタートさせて、首位・巨人とともにシーズン40勝一番乗り。日本一に輝いた98年以来26年ぶりと、まさに吉兆と言える。4位とはいえ、巨人とは1ゲーム差という大混戦。オースティンならぬ蒼彗天は「いい流れだね。連戦にはなっているけど、今は戦えている」と頼もしかった。(大木 穂高)

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