◇ナ・リーグ フィリーズ10-1ドジャース(2024年7月9日 フィラデルフィア)
フィリーズのブランドン・マーシュ外野手(26)が9日(日本時間10日)、本拠でのドジャース戦に「7番・左翼」で先発出場。8号を含む3打数2安打3得点の活躍でチームの勝利に貢献した。
2回2死の第1打席でも四球を選んで出塁すると、マルシャンの右前適時打で先制のホームを踏んだ。4回の第2打席も先頭で右前打を放ってチャンスメークすると、ロハスの適時打で生還。この回の6得点を呼び込んだ。
極めつけは9-1と大量リードして迎えた7回2死の第4打席、ドジャース3番手・ピーターソンの8球目、カットボールを捉え、右中間席へ8号ソロ。とどめの一発を突き刺した。
試合後、8号ホームランに「(相手投手は)とてもいい速球、厄介なスライダー、カッターを持っていた。球筋を読もうとし、粘り抜けた。2つの速球を打つべきだったように感じたが、カッターかスライダーを高めに投げてきたので、そこでつけ込むことができた」とうなずいた。
試合前のウォーミングアップではエンゼルス時代の同僚だった大谷翔平とも再会を果たし「(会えて)よかったよ。去年、ここで会って以来、彼に会うのは初めてだった。私が彼をどう思っているか、あなたたちが知っている通りだ。彼は本当に素晴らしいから、さまざまな面で尊敬している。同じフィールドで競い合えるのはクールな気分だ」と喜んだ。
そして、つかの間の談笑に「少しいい時間が過ごせた。互いにジョークを飛ばしあって、その後に敵同士に戻り、フィールド上で競い合ったんだ。彼と会い、一緒にプレーするのはいつでも楽しい」と心を弾ませた。
会話内容について「シンプルな、ちょっとした会話」とし「“いいプレーをしていて嬉しいよ”“どうしている?”とか、互いにそんな感じだった。国歌斉唱が始まってしまったから、それほど長い時間はなかった。とにかく一緒に数分間を過ごせてよかった」と語った。
その上で、「ブラザー」と慕う大谷の前での一発に「ああ、最高だった」と喜びつつも「でも私は彼のようにはできないよ」とあくまで大谷は異次元の素晴らしい選手と敬意を忘れなかった。